- 2014/02/05 掲載
ゲイツ氏「イノベーションと成長に必要」、米マイクロソフト CEOにサティア・ナデラ氏

特に、マイクロソフトのクラウドへのシフト、そして、Bing、Xbox、Officeといったサービスを支えるクラウド基盤の構築は最も重要な実績のひとつという。サーバ&ツールビジネスを統率していた時には、市場の伸びを上回る業績を達成し、競合他社から市場シェアを獲得した。
ナデラ氏は「マイクロソフトはテクノロジによって世界を真に変革できた希有な企業のひとつです。このような企業を統率する立場に選ばれたことをこの上ない光栄と感じています。マイクロソフトにとっての市場機会は膨大です。しかし、それを確実に捕らえるためには明確なフォーカスを置き、迅速に動き、変革を続けなければなりません。私の重要な任務は、革新的製品をお客さまにより速く届けられるよう当社の力を強化していくことにあります」との声明を発表している。
マイクロソフトの創業者で、取締役会メンバーであるビル・ゲイツ氏は、ナデラ氏について次のような声明を発表。
「今という変革の時に、マイクロソフトを率いる上でサティア ナデラほど最適な人物はいない。エンジニアとしての確固たるスキル、ビジネス ビジョン、そして、求心力を持った実績あるリーダーです。世界中のテクノロジ活用に対するサティアのビジョンは、マイクロソフトが次段階の製品イノベーションと成長を企業として進めていく上でまさに必要としている要素です」
2013年8月23日に、後継者が任命された時点で退任することを表明していたスティーブ・バルマー氏は次のようにナデラ氏を評価している。
「サティアと20年以上にわたって仕事をしてきた私は、彼が今のマイクロソフトにとって最適なリーダーであることを確信しています。業界で最も優秀な従業員と経営陣と共に働けたことは、私にとってこの上なく名誉なことでした。サティアのリーダーシップの元で従業員と経営陣の成長への意欲はますます高まっていくと信じています」
なお、ビル・ゲイツ氏は、創業者 テクノロジアドバイザーという新役職で取締役会に留まる。ゲイツ氏は、より多くの時間をマイクロソフトのために費やし、テクノロジと製品の戦略決定においてナデラ氏を支援する立場になるという。
また、スティーブ・バルマー氏は取締役として残る。
新しい取締役会の会長には、Virtual Instruments CEOで、上級社外取締役をつとめるジョン・トンプソン氏が就任するとともに、社外取締役の職務も継続する。
「サティアはマイクロソフトのリーダーとして最適な人物であり、取締役会は全面的に支持しています。取締役会は、当社の株主、お客さま、パートナー、従業員にとって最適の選択を熟慮の上で決定しました」(トンプソン氏)
ナデラ氏の参加により、マイクロソフトの取締役会は、ナデラ氏、ゲイツ氏、バルマー氏、トンプソン氏のほか、JPMorgan Chaseの前CFO (最高財務責任者)ディナ ダブロン氏、ゲイツ氏、Harvey Mudd College校長のマリア M. クロウェイ氏、Seagate Technology PLC の会長兼CEOステファン J. ルソー氏、August Capitalのゼネラルパートナーであるデビッド F. マーカート氏、Bank of America Corp の前副会長チャールズ H. ノスキ氏、BMW Bayerische Motoren Werke AGの前会長であるヘルムート パンケ氏で構成されることになる。
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