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- 2013/07/18 掲載
国内ITアウトソーシングサービス市場、クラウドサービスは2019年まで2桁増
ITアウトソーシングサービスは年平均成長率プラス2.3%
2012年度で3兆円規模を突破したITアウトソーシングサービス市場は2013年度で3兆1,264億円、前年度から2.4%増で市場拡大の傾向は継続する見通しとなった。中期的予測として、2019年度は3兆5,664億円となるという。2011年度から2019年度までの年平均成長率はプラス2.3%、同期間の純増額累計は5,935億円となる見通し。1つめについては、ユーザー企業の中で、ITシステムの見直しを行い始めた企業が増え始めているという。選択条件としてコストやセキュリティが重視された場合、アウトソーシングサービスが選択される。
2つめについては、ITシステムの見直しの中、ユーザー企業はシステムの重要度を判断し、必要不可欠なシステムが緊急時でも稼働するバックアップサイトを構築するようになることがあるという。バックアップシステムの設置は、メインサイトと同施設内に構築するのではなく、遠距離のデータセンターに構築する。
1、2のいずれもリプレイスのタイミングがあるので、切り替えやバックアップ構築は順次行われていく。そのため、市場を急激に押し上げる要因とはならないが、継続的な成長要素となる。
安定成長のDCと急拡大のクラウドはそれぞれ純増額累計2700億円超
さらにミック経済研究所は、ITアウトソーシングサービス市場を3項目、8セグメントに分類。項目 | セグメント |
データセンターアウトソーシング | (1)ハウジング |
(2)ホスティング | |
クラウドサービス | (3)SaaS・ASP |
(4)PaaS・IaaS | |
その他 | (5)ネットワーク&デスクトップサービス |
(6)アプリケーションアウトソーシング | |
(7)ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO) | |
(8)プロセッシングサービス |
この8つのセグメントのうち、プロセッシングサービス以外の7セグメントの売上高はいずれも増加傾向にあるという。その中でも特に、データセンターアウトソーシングとクラウドサービスの伸びが顕著だった。
【次ページ】NTT・KDDI・ソフトバンクのクラウドサービス戦略
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