• 2013/02/19 掲載

米アマゾン、初めて日本での売上高を公表 想定以上に日本に根付く

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インターネット小売で世界最大の米アマゾン・ドット・コムの2012年12月期の国別売上高が初めて明らかになった。米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書によれば、日本での売上高は前年同期比18.6%増の78億ドル(約7,300億円)だった。
 アマゾンが1月29日に発表した2012年の第4四半期の決算内容によれば、売上高が前年同期比22%増の212億7,000万ドル、営業利益は同56%増の4億500万ドルと大幅増益だった

 今回明らかになった資料によれば、日本での売上高は前年同期比18.6%増の78億ドルで、日本円で約7,300億円。

 経済産業省の調査によれば、2010年度の日本のEC市場規模は5兆2,531億円で少なくとも1割程度はアマゾンが握っていることになる。同調査によれば、すべての小売・サービスの売上高に占めるECの割合は急増しているものの、2010年時点では2.46%だったので、1%に満たないことになる。

 それでも、日本のネット通販の最大手である楽天のEC分野である楽天市場単独の売上高は約1,500億円。楽天トラベルなどのネットサービスを含めても3,000億円に満たない。そのため、アマゾンは日本でも最大のネット通販事業者ということになる。

photo
図1 日本と世界のECサイト俯瞰図(図の拡大はこちら

 これまで、アマゾン全体に占める日本市場の割合は10%程度(約4,000億円程度)と見られていただけに、想定以上に日本市場に食い込んでいることが明らかになった形だ。

 アマゾンの強みは納期の速さと宅配コストの安さにある。それを支えるロジスティクス分野の投資も相次いで実施しており、2013年中には神奈川県小田原市に大型の新物流センターを開業する予定楽天も今秋に新物流拠点の開設を明らかにしており、競争が激化している。

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