イベンティファイは、2012年4月にファミマ・ドット・コム、エキサイト、スペースシャワーネットワークで設立された企業で、2月21日に資本構成を変更する。変更後の資本構成は、ファミリーマートが11％、ファミマ・ドット・コムが45％、エキサイトが34％、スペースシャワーネットワークが10％となる。


　新たに設立されるイベンティファイでは、エンターテインメント市場における権利元（主催者、各事務所）を対象に、チケットソリューション事業、ファンサポート事業、イベント情報サービス事業の3つの事業を展開する。

　これまで、エンターテインメント市場における権利元は、チケットの配券・販売、ファンサイト/ファンクラブの運営、イベント情報の管理など専門性の高い業務について、事業内容ごとに複数の関係者に業務委託をしていた。

　今回イベンティファイが提供するサービスにより、権利元は煩雑な業務を一括管理し、魅力的なエンターテインメントコンテンツの企画・運営に専念でき、一般のお客さまもそれぞれ個別にアクセスする必要が無くなり利便性が向上するという。

　具体的にチケットソリューション事業では、チケットの在庫・販売状況をリアルタイムに把握し、各種プレイガイドへの配券業務等も請け負う。これにより、効率的なイベント運営に寄与するとともに、お客さまにとってより魅力あるチケットの取り扱いを実現していく。

　次に、関係各社と協業しながら、ファンサイト/ファンクラブなどを運営し、お客さま（ファン）へ複合的にサービスを提供していくことで、アーティストや各種コンテンツ保有者とお客さま（ファン）との距離をさらに緊密なものにしていくという。

　イベントスケジュール、ファンクラブ/ファンサイトなどの情報を網羅したポータルサイトを提供し、お客さまの情報収集の手間を軽減すると共に、参加したいイベントへの申し込みまでの手続きを一括提供していく。

　ファミリーマートでは、ファミリーマート独占販売チケットの取扱いやアーティストグッズの販売、店舗を活用したプロモーション展開や共同キャンペーンの実施などを提供する。

　これにより、ワンランク上のエンターテインメントを提供し、一層の店舗への集客を図るという。また、全国47都道府県にある約9,300店のネットワークを活かし、チケットの購入・受取拠点としてはもちろんのこと、エンターテインメントに係るさまざまなサービスの拠点としても機能していく。 　ファミマ・ドット・コムでは、権利元に対して新たなチケッティングシステムの提供や運用支援を行う。また、権利元や関係各社と連携しながら各種チケットやグッズ、CD・DVD販売、ファンクラブ/ファンサイトの申込に至るまでの企画・運営を行い、ファミリーマート店舗に設置のマルチメディア端末「Famiポート」およびファミリーマートグループのインターネットショッピングサイト「ファミマ.com」を通じて、各種コンテンツを提供していく。

　エキサイトでは、これまで長年に渡り培ってきたファンサイト/ファンクラブの運営ノウハウを活かし、イベンティファイでのファンサポート事業を支援していく。イベンティファイと総合ポータルサイト「エキサイト」を連携するなど、エンターテインメント分野の新しいネットサービス構築を推進する。

　国内最大No.1音楽チャンネル『スペースシャワーTV』、『100％ヒッツ！スペースシャワーTV プラス』などを手がけるスペースシャワーネットワークは、自社媒体を通じて、イベント情報・アーティスト情報の提供を行う。また、イベンティファイの提供するサービスと連携することにより、独立系レーベル/アーティストに対する総合サポート機能の拡充を図る。

　イベンティファイは、各社の持つノウハウ/機能/ネットワークを結集し、「チケットソリューション事業」「ファンサポート事業」「イベント情報サービス事業」の3つの事業を柱にエンターテインメント事業を展開し、権利元と一般の顧客の双方にさらなる利便性を提供し、エンターテインメント市場のさらなる発展を目指すという。