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- 2025/02/19 掲載
営業や人事の新規採用「一切するな」、売上高3,000億円へSHIFTが狙う“確変”2つ
驚異の「16期連続」増収の実力とは?
SHIFTは、ソフトウェアによる品質保証をコア事業に、DX支援事業を手がける企業だ。2009年よりIT業界に参入し、16期連続で業績を伸ばしている。ほかにもアンドロイド型遠隔コミュニケーションツール「タンゲロイド」や、細分化された業務それぞれに特化したノープロンプト生成AIツール「天才くん」など、第3次AIブーム時代からさまざまな技術開発に取り組んできた。
さらにこの1年間では、売り上げ増大を図るテスト設計や、採用効率の最大化を図る職務履歴書アナライザーなど、およそ100個のAIモジュールを独自で開発しているという。
直近の業績は極めて好調だ。売上高301億円(前年同期比+20.3%)、売上総利益率33.2%と、過去Q1の実績で最高値を記録。売上高成長率+20%を継続し、通期売上目標に対する進捗は23.2%と近年では最高の水準だった。そこで同社は、さらなる高成長へ向けて2つの“確変”を掲げている。
売上高3,000億円を実現する“ある具体策”
同社の2024年8月期の連結売上高は1,100億円、目指す売上高3,000億円に対し、丹下氏は「これまでの成長率を考えれば、5年以内で達成できる」という。とはいえ、そのままリニアな成長ではこの達成は難しい。そのために1つ目の“確変”として発表したのが、組織全体の構造変化だ。一例は元キーエンスで社長を務めていた佐々木道夫副社長が新会長に就任し、SHIFTのトップセールスをさらに強化していくという。
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取締役会長
佐々木道夫氏
キーエンス社長時代に売り上げを伸ばすプロジェクトを立ち上げたという佐々木氏は、「営業を強化してほしい」という依頼で、6年ほど前に社外取締役としてSHIFTに入社した。当時の営業利益が200億円だったのに対し、今はその5倍にまで成長している。
「とにかく営業の訪問件数を1日3倍に増やしました。今度は会長職として、ポテンシャルのあるお客さまとトップセールスで接触回数・接触面積をいかに上げるかを考えていきます。トップ層とのコミュニケーションの拡充で、お客さまの経営課題、SHIFT製品を使うことのメリットを理解していただく」(佐々木氏) 【次ページ】営業や人事の新規採用は「一切するな」
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