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- 2024/11/07 掲載
一番人気はOutlook、発表から1年「Microsoft 365 Copilot」は今、何が使われている?
連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術
最も人気なのは「Outlook」のCopilot
Microsoft 365 Copilotの特徴はなんと言ってもMicrosoft 365アプリに組み込まれていることです。アプリごとに比較すると、社内で最も使われているのはOutlookのCopilotでした。特にメールの要約機能はワンクリックで利用できる簡単さと、シンプルな機能であるが故の利用場面の豊富さから利用回数が多いようです。ユーザーによっては、数カ月にわたって会話が続いているメールの内容を整理して振り返るのに役立てていたり、途中から宛先に加えられたメールの会話の要点をつかむのに役立てていたりしています。さらには、英語で届いたメールの要点を日本語で把握できるから便利なため使っているユーザーもいました。
また、メールのコーチング機能も人気がある機能です。敬語の使い方から相手に好印象を与えるための書き方など、さまざまな視点でメールの文章にアドバイスをくれます。今では当たり前のように使っているはずのメールですが、Copilotを導入して初めてメールの書き方にちょっとの不安を抱えているユーザーが少なくなかったことに気づかされました。
便利な「会議要約」、会議内容の質問も
もう1つ人気なのが、Microsoft Teamsで利用できる会議の要約機能です。会議後にはCopilotが自動で会議メモを作成してくれるほか、チャットで会議の内容について質問することもできます。ここでたとえば会議の内容について「参加者、決定事項、決定までの経緯、アクションアイテムをまとめて議事録の下書きを作って」とお願いすれば、会議の内容をそのとおりに整理してくれます。すべての内容を抜け漏れなくというのは難しいことも多いですが、それでも下書きがあることで議事録作成の工数は確実に減りました。
ただし、会議室に集まって行う会議では大きな課題があります。それは、会議室に備え付けられたマイクでは、誰の発言かが分からず、議事録作成に支障が出ることです。それでもCopilotは、会話の内容から誰の発言かを推測してくれるようで、発言の前に名前を名乗るなどすればうまく発言者を分けて要約してくれることもあります。しかしそれを続けるのは現実的ではありません。
そこで注目されているのが、会議室に設置するデバイスであるTeams Roomsです。このデバイスを利用しながらTeams会議に参加することで、発言者の声の特徴から誰が話しているのかを識別して文字起こしを行ってくれます。これで参加者がオンラインから参加しているときと同様に、誰がどの発言をしたかがひもづくわけです。
Microsoft 365 Copilotの活用が進むにつれて、こうした関連デバイス導入の要望も高まってきました。 【次ページ】まだまだある便利な機能
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