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- 2015/06/18 掲載
知的財産盗難で年間3000億ドルの損失も――製品開発における課題をいかに解決するか?(2/3)
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分散型バージョン管理やGitサポートが加わった「Perforce Helix」
IPの保護に関しては、企業によってはCSO(Chief Security Officer)を置くこともあるが、IPの盗難防止システムをつくれても、現場担当者がアセットを慎重に扱っていなかったり、IPを盗んでいる従業員を発見できないこともある。実際にCSOがIPを隅々まで管理することは不可能だ。そこでPerforceが新たにリリースするのが「Perforce Helix」だ。Perforce Helixは、複雑な製品を共同開発しながら、IPを保護し、大量の自動化された環境を管理できるソフトウェア構成管理ツールであり、コラボレーション用のオープンプラットフォームでもある。ソースコードから、デザイン、3Dモデリング、マルチメディア、成果物テンプレートなど、どんな種類のファイルも管理でき、開発者のIDEやデザインツールなどをつなぐプラグインもサポートされている。
Perforce Helixには、拡張性の高い「Helixバージョニングエンジン」(P4D)、Gitベース開発に対応するエコシステム「Helix GitSwarm」、コードに加えてアートワークなどのアセット上でのコラボレーションを可能にするエンジン「Helix Swarm」、リスクを監視し、Helix内に保存された知財に対する脅威を分析する「Helix Threat Detection」、リアルタイムレポートを提供する「Helix Insight」で構成される。
Helixバージョニングエンジンには、分散型バージョン管理システム(DVCS)やGitサポートの機能が加わった。「世界中の開発者はDVCSに関心があります。ローカルでコードを開発した後、セントラルサーバーにコードをアップしているのです。そこでDVCSの新たなビルトイン機能として、各開発者用のリポジトリを用意し、そこにコードをフェッチ(ダウンロード)して分散型で開発を行い、開発したコンテンツやメタデータを共有リポジトリにプッシュ(アップロード)できます」(クリス氏)
また開発者は、ソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するオープンな分散型バージョン管理システム「Git」を好んで利用したいと考えていることも多い。さらに完全なGitエコシステムを求める開発者もいるため、同社ではHelix GitSwarmをサポートしているそうだ。「Helix GitSwarmは、Gitベースの競合が提供するものと同等ですが、2つの違いがあります。1つはPerforceのライセンスがあれば、無料でダウンロードできること。もう1つはHelixとの統合化が行えるということです」(クリス氏)
【次ページ】IP盗難を発見、原因を特定した事例も
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