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- 2015/06/18 掲載
知的財産盗難で年間3000億ドルの損失も――製品開発における課題をいかに解決するか?
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開発における2つの課題、チーム連携と知的財産保護
製品を開発する際にはいくつかの課題がある。1つ目はチーム連携の問題だ。ソフトウェア開発者、工業デザイナーなど、各担当者は普段は個別に活動し、それぞれツールを持ち、自分のワークフローで仕事を行っている。このチーム連携が上手く行かないと、不透明性が意見の衝突をもたらし、設計ミスを誘発する可能性もある。また、貧弱なコンポーネントの再利用が、生産コストを押し上げるかもしれない。生産性の低下が製品出荷を遅れさせ、品質のリスクが上昇することもある。
もう1つの大きな課題はセキュリティだ。開発中に企業の知的財産(IP)が盗まれる危険がある。システムに組み込まれたIPは、将来の計画が含まれているかもしれない。実際に米国では、昨年だけでIPの盗難によって3000億ドルの損失が発生したという。グローバル企業は米国のみならず世界で展開しているため、被害はより深刻だ。
「各チームは異なる形態で仕事をしているため、担当者が個々に作成したファイルなどをシステムに組み込むことが難しいのです。構成管理ツールは、誰がどのような形で作業しているかを把握するために重要です。また、IPが盗まれると、それを使って他企業が低価格な製品を出してしまいます。そうなると業界全体の価格が押し下げられ、イノベーションにも影響を与えることになりかねません」
アセットなどの変更を、唯一の正確な情報源として提供するPerforce
Perforceはソースコード、バイナリコード、ドキュメントなどのデジタル資産の履歴やバージョンを管理し、ソフトウェア開発の作業効率を向上できるツールだ。継続的デリバリーのベストプラクティスとして、数多くの企業から支持されている。「コード以外にも、ドキュメントなどを論理的にコネクトして統合し、テスティングまで行えます。たとえばヘルスケア製品を開発し、数年後に不備が起きたとき、開発当時どんなソフトウェアを利用していたのか、データやドキュメントも含めて環境を巻き戻すことができます。さらに新しいテストが要求されるときも、使用環境のバージョンコントロールを効率的に実施し、スムーズな修正が可能になります」(クリス氏)
Perforceでは、さまざまなサービスで共通の可視化が行われる。これによりテスティングまでを自動化し、グローバルユーザーでも効率的に活用することが可能だ。実際に世界各地でコンサルティングを行い、ユーザーの要望を製品に反映し、いつでも継続的なデリバリーが実現できるようにしているそうだ。
もちろん各アセットでどのような変更が行われたのかを追跡することも大切だ。これがPerforceの1番の強みでもある。「いつアセットが変更され、どのような形でテストを行い、その成果物が何であるのか。これらをすべてまとめる必要があります。Perforceは、この複雑なシステムを実際のアセットやテスティングシステムに反映させ、アセットがどのような形で使われたのか、唯一の正しい情報源として働くのです」(クリス氏)
【次ページ】複雑な製品を共同開発しながらIPを保護する「Perforce Helix」
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