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- 2017/09/29 掲載
手帳購入シーズン到来!「超」整理法の野口悠紀雄氏に手帳活用のカギを聞いた
3カ月後の予定がビジネススタイルを変える
「手帳はいかにして白にしておくかが重要。それは重要度の高い予定だけを書き込み、時間を充てていくことです。そのためには『時間ドロボウ』からスケジュールを守る必要があるのです」(野口氏)
時間ドロボウとは優先度や緊急度が低い事案を割り込ませてくる厄介な存在のこと。たとえば、会合と称する飲み会やただ座っているだけの会議などだ。
とはいえ、多くのビジネスマンはチームで動いているため、これらを完全に排除するのは難しい。はたしてこのような環境下で時間ドロボウから大切なスケジュールを守る術はあるのだろうか。
野口氏は「多くの人は締め切りの近いものや簡単な案件から手をつけていく。これを続けていくと、とにかく目の前の仕事を片づけていくことがミッションとなり、時間ドロボウはどんどんあなたのスケジュールを盗んでいくことになりかねない」と指摘する。
こうならないためには重要なことは何かを見極め、スケジュールに付け入る隙を与えないことが不可欠だ。野口氏は「スケジュール管理のイニシアティブを取るには、少なくても3カ月先のことを見て計画を立てる必要がある」と説明する。
複数月のスケジュール管理を視覚的にせよ
では、スケジュール管理の肝となる「重要なこと」とは何か。たとえば、資格取得のための勉強やアイデアの元となる知識のインプット、新しい企画の立案など。10年後の自分や将来の目標を見据えた、計画や行動をスケジューリングしていくことだ。野口氏によれば「どうしても後回しになりがちな未来のことを予定に組み込むには、最低でも3カ月先のスケジュール管理が必要になる」のだという。
しかし、多くの手帳はウイークリーで管理をする形式で、マンスリータイプの場合は書き込むスペースが小さく、必要な情報を収納しきれない。さらに、複数月を一覧するにはページをめくるか壁掛けのカレンダーとの併用を余儀なくされる。
このジレンマを解決したのが、野口氏が考案した「超」整理手帳だ。スケジュールシートはA4サイズのジャバラ式で、各ページには一週間のカレンダーが並び、縦で週次のスケジュール管理が、横で月次のスケジュール管理が、そしてジャバラを開けば複数月のスケジュール管理が行える。
たとえば、こうした手帳を活用することも一つの方法だと野口氏は話す。視覚的に計画を立てられれば、先々の締め切りなどからやるべきことを逆算することが可能となり、「予定をひたすら実行する」スタイルから「自らが予定を作っていく」スタイルに移行することができるからだ。
【次ページ】デジタルとアナログを融合した野口氏の「超」手帳法とは
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