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- 2016/03/01 掲載
イエス、ノーだけでは共通理解は得られない リーダーシップと権限委譲の仕方
強いチームのつくり方(中編)

リーダーシップの原則
チームの初期にやらなければならないのは、合意とアコモデーション。
まずは「ゴール」、最終的に何を実現するかをみんなで合意しようと。
次は「目標」ですね。短期的にはどこに到達したいか。それから「価値観」。こういうところに価値をおいて、ここは譲れません、という価値観。
ただ、最初に人が集まった段階で、いきなりこんな合意はできないと思うんですね。なのでまず最初に何をするか。相手のことをよく知ろう、ということには合意します。
現時点ではやり方に合意できないし、相手の意見にも合意していないけど、合意していないことには合意しようと。
とはいえ、一緒に考え続けよう、ということにも合意する。
ここからスタートですね。初期であるほどこういうのが必要になってくる。
でもいきなり集められて、こういうリーダーシップをとるのは難しいですよね。「僕はただの社員だから、リーダーシップをとるのはマネージャがやればいいじゃないか」と。
でも、例えばAmazon.comだと「リーダーシップの原則」というのがあって、平社員も管理職も関係なく、社員全員がリーダーですという言い方になっているんですね。

リーダーはまず違うと思ったらちゃんと言えと。大変だけど言えと。で、リーダーは信念を持って容易に妥協しません。
でもいざ決定がなされたら全面的にコミットしますと。あとから「あのとき決まっちゃったけど、オレは最初から反対だったんだ」と言って、やらないのはナシだと。
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