- 2015/12/15 掲載
IDC Japanが予測 PaaS市場は5年で3倍に拡大 アマゾン、IBMなど激しいシェア争いへ
PaaS市場は企業の情報系カスタムアプリケーションの基盤としての需要をつかみ、まずクラウドアプリケーションプラットフォーム市場が立ち上ったが、先行して拡大したIaaS(Infrastructure as a Service)とのインテグレーションでの活用やDWH(データウェアハウス)向けのクラウドサービスの登場により、クラウドデータサービス市場が急速に拡大している。
PaaS市場はクラウド専業ベンダーにとどまらず多くのITベンダーの注力分野となっており、今後も高い成長が続くと期待される。2019年に当該市場規模は1,038億円となり、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は25.3%になるとIDCでは予測している。
IBM、オラクルなどの大手ソフトウェアベンダーもPaaS分野の取組みを強めている一方、ビッグデータ処理、IoT(Internet of Things)のバックエンドとしても有望視されている。
IDC Japan ソフトウェア&セキュリティグループ マーケットアナリスト 草地慎太郎氏は「ベンダーの新規参入が相次ぎ、SoE(Systems of Engagement)を活用したニュービジネスの提案は競争の度合いを増している。しかし海外と比較して相対的にニュービジネスに慎重な国内市場におけるユーザーの盛り上がりは十分とは言えない。顧客のシステム運用の効率化を支援するだけでなく、PaaSのような新しい技術を活用し企業の新規ビジネスをテクノロジー面からサポートする新しい形の提案が求められる」と分析している。
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