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- 2013/01/22 掲載
【ベンチマーキング基礎講座(8)】ベンチマーキング分析と学習
ICG国際コンサルタンツグループ会長 髙梨智弘氏
実際にベンチマーキングを実施した者は分かると思うが、過去の経験から言うと、トップ企業は、本当に社会的責任を果たしている。探しているベストプラクティス情報は、思った以上に公開してくれる。始めてベンチマーキングを行う人にとって、感覚的には、「内部情報を公開してくれるというような上手い話が成立するのか?」と言う疑念に駆られるかもしれない。しかし事実は、著者がベンチマーキングの指導をしているケースでは、全ての企業が快く受け入れてくれた。
アンケート調査結果で見れば、調査対象上場企業の70%以上が条件付きでベンチマーキングを受け入れると言っている(1996年(株)日本総合研究所の上場企業調査)。また、2007年まで14年間にわたって、(財)社会経済生産性本部(現、日本生産性本部)が開催していたベンチマーキング推進会議にて、実際に参加企業間でベンチマーキングによる情報交換が行なわれていた。当会議は、1995年から(財)日本生産性本部が主催してきた「ベンチマーキング推進会議」と「知の経営とベストプラクティスを探求する研究会」の発展的解消を踏まえて、2008年にベストプラクティス研究会(著者が創設したT&T PARTNERS主催)という形でその遺産が引き継がれている。
ベストプラクティス研究会については、T&T PARTNERSのHPをご参照下さい: ( URL: http://www.t-and-t-partners.jp )
また、1996年からスタートした日本経営品質賞にチャレンジする関係企業は数百社に及ぶが、これらの企業は、経営品質のアセスメント基準でも求められているため、実際にベスト企業に対して、ベンチマーキングを実施している。
今回は、第四番目のフェーズの「分析と学習フェーズ」、ステップ11~ステップ13と、第五番目のフェーズ「ベンチマーキングの変革」、ステップ14とステップ15について、解説したい。
第四番目のフェーズ「ベンチマーキング分析と学習」は、ベンチマーキング・パートナー(相手企業)から得たベストプラクティス情報(直接調査の結果)と自社のやり方(現状分析の結果)とを比較・分析するステップ11、明らかにベストプラクティスであることの確認(理想ベストプラクティス)を行うステップ12と、理想ベストプラクティスを自社にあった形に修正して導入する(採用ベストプラクティス)ことを決定するステップ13からなる。
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