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- 2012/06/08 掲載
森川博之東大教授:M2Mはグーグルやアマゾンへの対抗軸になる。求められるのは技術開発での「ストーリー」
ゼタバイト級のM2Mデータを戦略的に活用するには
技術開発でも必要なのは“ストーリー”
「一橋大学の楠木建教授は『ストーリーとしての競争戦略』の中で、優れた競争戦略の条件として、面白いストーリーの有無の重要性を説いています。私は、同じことが技術開発にもいえると思っています。とくに日本のような成熟社会においてこそ、技術にも戦略にもストーリー性が求められると考えます。」(森川氏)
経済や売上が右肩上がりの国や企業においては、明確なストーリーがなくても国民や社員の士気を保つことが可能だった。しかし、経済が成熟し安定している、もしくは衰退していくような状態にあっては、たとえば「いまよりあなたの生活を豊かに」といった背景にあるメッセージや、それを導くストーリーの有無がモチベーションの原動力となる。成長期を過ぎ、成熟局面を迎えている現在の日本では、企業の本当の戦略力が、いままさに試されているという。
森川氏は、自身が研究するM2Mについても、いかに(How)M2Mを実現するかではなく、M2Mで何を(What)を実現するのかというストーリーを第一に考えて取り組んでいるという。
こうしたM2Mを構成する要素として、膨大なデータを生むM2Mデバイス群がある。これらのデバイスは自販機、エレベータ、自動車、情報機器、家電製品、制御システム、カメラやセンサー類、スマートメーター、果てはペットのマイクロチップまでが該当する。
これらのデバイスと通信するM2Mネットワークも3G/LTEといったモバイル網、インターネット、PLC、赤外線や省電力無線などの近距離通信とさまざまである。こうして集められたデータを処理する適用業務も当然あらゆる分野において広がっていく。
【次ページ】M2Mはグーグルやアマゾンに対抗する軸になる
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