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- 2011/07/06 掲載
【インタビュー】 急拡大するM2M市場を切り拓く、サン電子の通信技術とファーウェイのモジュール技術の強力タッグ
サン電子 森田 栄氏、橋爪克和氏、森田友美氏 に聞く
300kbpsの時代からモデム開発に従事する通信機器のパイオニア
同社の通信事業への参入はとりわけ古く、すでに300kbpsの時代からモデム開発に従事している。その後ISDNの時代を経て、モバイルデータ通信分野におけるトップランナーとして、現在も本事業を展開しているというわけだ。
したがって同社が「M2M」(Machine to Machine)分野へビジネスの舵取りしているのも自然な流れといえよう。長年にわたって蓄積してきた通信分野の技術力がベースにあり、その高度なノウハウを活用できるという意味で、他社に比べて一日の長があるからだ。
「2002年より我々の子会社からモバイルルータと呼ばれる製品を販売してきました。PHSや携帯電話などの移動体通信端末を利用してインターネットに接続する機器で、これまでシリーズ化して複数の製品を市場に投入してきました」と語るのは、サン電子 ICT事業部の森田 栄氏だ。
なかでも特にサン電子が注力しているのが、前述の無線によるモバイル通信分野なのだ。
同社の橋爪克和氏は、「もともと一般的な産業用機器は8ビットや16ビット程度の非力なホストCPUを採用していることが多いため、ネットワークに接続するためのハードルも高くなります。そこで機器に対して極力負担をかけずにM2Mを実現できるような形にして、モバイルデータ通信を提供してきました」と説明する。
【次ページ】ファーウェイのM2M用通信モジュールを搭載した「Rooster-A800」の特徴とは?
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