スマートメーター/AMI市場の動向は上記表の通り。調査では、双方向通信機能を備えたAMI(advanced meter infrastructure)以上のスマートメーターを対象としている。当初メーターメーカーは、メーターから通信ネットワークまでの対応が求められたが、Silver Spring NetworksやTrilliantといったメーターの通信ネットワークやデータ管理を専門とするプロバイダの登場により、必ずしも通信ネットワークまでの対応が求められなくなった。そのため、スマートメーターで先行したEchelonやGEに代わって、Landis+Gyr、Elster、Sensusといった一般のアナログメーターや電子メーターのシェア上位メーカーがスマートメーターでもシェアを占めつつあるという。
最もシェアを獲得しているのはItron。独自のAMIアーキテクチャ“OpenWay”により、SmartSynchの公衆無線通信と結合させて、いち早く無線メッシュネットワークを展開。さらにSilver Spring Networksの専用無線にも対応した。一方、Silver Spring Networksと同様な関係を結ぶLandis+Gyrは、Silver Spring Networksの直接のライバルであるTrilliantともパートナー関係を結び実績を伸ばし、Itronを追い上げているという。またGEは、北米市場でのシェアは以前に比べ下がっているが、欧米以外の地域への進出では先行しており、グローバル市場ではシェアを拡大しているという。