IoT(Internet of Things)の普及に伴い、企業のビッグデータ活用が進んでいる。データ分析から得た知見を基に、将来の行動指針を決定する「データ駆動型ビジネス」は、経営戦略の柱になると予測されている。こうした潮流を受けて重要性を増しているのが、大容量データを格納する最新の次世代データストレージだ。次世代データストレージの現状と今後の技術発展の展望について、フロスト&サリバン成長戦略コンサルティング・マネージャーの中井由莉子氏が解説する。
上図は、不揮発性メモリの特許公開動向を示したグラフである。特許動向は、強誘電体メモリであるFRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、磁気抵抗メモリであるMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、抵抗変化型メモリであるReRAM(Resistive Random Access Memory)などの主に3つの技術で構成されている。