仮想通貨技術を使った「ICO(Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開)の8割は詐欺と言われ、おおむねその通りだが、興味深い動きもある。カリフォルニア州バークレー市が、ICOによる市債の発行を行うというのだ。ベン・バートレット市議はこれを「Initial Community Offering」と名付けており、起債に伴う仲介手数料などの削減につなげる狙いがあるという。
ブロックチェーンを導入することで、たとえば学校建設、という一つのプロジェクトに対する資金調達が容易になる、などターゲット化が可能になること、仲介業者を通さないので純粋な資金集めが可能になること、小規模なプロジェクトへの資金集めができるようになること、などがメリットで、バートレット氏はこれを「Initial Community Offering」と名付けている。