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Amazon.comが米国でリリースした「Amazon Alexa」は、音声アシスタント機能を実現してくれるサービスです。通常は「Amazon Echo」と呼ばれるスピーカーとマイクが内蔵されたデバイスを通じて利用します。
人間がAlexaに話しかけると、その音声はAmazon.comのクラウドへ転送され、音声認識プログラムによって内容がテキスト化されます。そしてAlexaはそのテキストの内容に応じた返事を生成してスピーカーから返すのです。
例えば、Alexaに「Alexa、今日の天気は?」と尋ねると、「今日の天気予報は晴れです」などと、まるで人間との会話のように音声で答えてくれます。
Alexaはクラウド側に「Alexa Skill」と呼ばれるプログラムを開発者が追加できるようになっており、誰でも機能を拡張できるようになっています。これによって、例えばAlexaからピザを注文したり、ネットワーク経由で家電をコントロールするといったことが可能になります。
AlexaでVMwareのAPIを叩く「Alexa Skill」が公開
そのAlexa Skillで、VMwareのAPIを利用して仮想マシンを管理する機能を実装したエンジニアが登場。その動画が公開されています。
Alexa Skill経由でVMwareのRESTful APIを叩くコード「
alexavsphereskill」をGitHubで公開したことを紹介しているのが、ブログ
The Humble Labの記事「
Integrating Amazon Echo and VMware API’s」(著者のCodyDe氏はVMwareのエンジニアのようです)です。
コードはPython 3で書かれており、AlexaからVMwareの管理ツールであるvCenterとvRealizeのAPIにアクセスできるようになっています。
このコードを利用して仮想マシンの管理のデモを分りやすい動画で紹介したのが、ブログ
virtuallyGhettoの記事「
Introducing Alexa to a few more VMware APIs」です。
デモ動画のなかで行われている、Alexaとの対話の様子を簡単に紹介しましょう(実際のやりとりは英語です)。
人間「Alexa、vSphere Control Centerをスタート」
Alexa (デバイス上の光がチカチカ)
「vSphere Control Centerがオンラインになりました」
人間「仮想マシンの数を報告」
Alexa 「この仮想マシンセンターの合計仮想マシン数は1です」
人間「状態は?」
Alexa「現在のvCenterアプライアンスの状況はグリーンです」
人間「VCのビルド番号は?」
Alexa「vCenter Serverは6.5で、ビルドは50038154です」
人間「クラスタのステータスは?」
Alexa「DRSは有効、高可用性DSは無効、バーチャルSANは有効です」
動画を見ていただくと分るのですが、音声でやりとりされる内容を聞いていると、まるでSFを見ているような、近未来的な雰囲気を感じます。
いつかもっとAlexaが賢くなって(あるいはAlexaと監視ツールと機械学習などを組み合わせて)「レイテンシが5秒以上の仮想マシンの数と予想されるボトルネックを報告!」などと音声だけで命令できるようになったら、運用管理がすごく楽になりそうな気がしませんか?
※本記事は、ブログ「
Publickey」から転載、一部を再構成したものです。
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