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- 2016/03/14 掲載
ベアーズ、ウォンテッドリー、カラーズの起業家が語る、最大の失敗とリカバー法
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女性の社会進出を支援するために必要な仕組み作りを提供
「そのおかげで、心身ともに充実し、明るくて幸せな生活を送ることができました。しかし日本に戻ると、そういった家事代行をお願いする会社がありませんでした。そこで自分の経験を分かち合うために、1999年に日本初の家事代行サービス会社を設立しました。このサービスを日常生活の新しいインフラにしたいと考え、今も頑張っています」(高橋氏)
インターネットを使った女性支援や育児支援事業を行うカラーズの経沢 香保子氏は、新卒でリクルートに入社後、創業間もない楽天に転職した。そこで新産業を作り出すことに目覚め、26歳でトレンダーズを創業。まだ当時は女性の社会進出を支える環境が未整備だったため、女性のための起業塾やソーシャルメディア・マーケティングなどを展開してきた。東証マザーズに最年少女性社長として上場後、2014年にカラーズを設立し、オンライン予約が可能なベビーシッターのマッチングサービスをスタートさせた。
「自分にも3人子供がいますが、やはり仕事を続けていくためには、ベビーシッターがいなければ、育児と経営の山を乗り越えられませんでした。しかし日本では、ベビーシッターは高くて、頼みづらいという実情があります。私たちの会社では、ネットで登録した方々が希望料金で仕事をして、親御さんから少し手数料をいただき、保険をかけることで運営を行っています。まだスタートしたばかりのサービスですが、全国に展開して、気軽にベビーシッターを頼める社会にしていきたいと思います」(経沢氏)
「シゴトでココロ踊る人を増やす」という使命を掲げ、ビジネスSNSの「Wantedly」を運営するウォンテッドリーの仲 暁子氏。仲氏は、最初に外資系の証券会社に入社したが、自分が思い描いていた仕事ではなかったという。
「社会に出て本当に好きなことをして、仕事が面白いと思っている人が意外と少ない事実に気づきました。証券会社を辞めた後、Facebook Japanで初期メンバーとなり、テクノロジー中心の面白さを感じることができました。そこで自分でコーディングをして、現在のWantedlyのプロトタイプをリリースしたのです」(仲氏)
2012年に公式リリースしたWantedlyには2つの機能がある。1つは企業と人の共感によるマッチングだ。Wantedlyに掲載される企業は、給料も福利厚生なども一切記載されない。企業のミッションや方向性に共感した人がジョインするというユニークな仕事マッチングサービスを提供している。もう1つの特徴はSNS機能だ。ユーザーのプロフィール機能やメッセンジャー機能によって、履歴書に書かれた経歴ではなく、本質的な仕事でのつながりなどを見ながら、本人を評価できるように工夫している。
【次ページ】 「同じ山に登れない」と言って、スタッフが全員やめた
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