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- 2015/11/10 掲載
東京電力や中部電力など、電力会社10社が軒並み黒字化したカラクリ
電力自由化、東京電力の改革状況は?
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東京電力をはじめ、各社ともに好業績となったワケ
2015年第2四半期決算では、電力会社10社が総じて利益をあげた。東京電力の利益は3651億円と、前年同期の2141億円に比べて50.4%増加した。目立った利益をあげたのは、東京電力のほかには中部電力。電力量が大きいだけでなく、利益率が高いのが特徴だ。10社全てが利益をあげたのはなぜだろうか。要因は、意外なところにあったようだ。
大きな要因となったのが、燃料費の低下だ。電力会社10社合計で2兆3438億円となり、前年同期比でなんと33%低下したことは、10社の増収増益に大きく貢献している。
東京電力が3000億以上、中部電力が2200億円以上の利益を上げているのは、両者が火力発電に依存している点も大きい。火力発電の燃料であるLNG(液化天然ガス)の価格が4割下落しており、依存度が高い東京電力、中部電力の利益を押し上げたわけだ。
好業績の大きな要因である原油価格は、いつまで続くか?
電力会社の燃料費と密接に関係してくるのが原油価格。燃料費低下の背景にあるのは、世界的な原油価格下落の傾向だ。これには、しっかりとした原因がある。技術革新によって、シェールオイルなどの新しい原油の精製方法などが発達し、原油の供給量上がったこと、効率化によって原油精製の費用が激減したことだ。
アメリカとカナダのシェールガス開発が、原油価格低下に大きな影響を与えている。ロシアとペルシャ湾岸諸国からのヨーロッパ各国にいたるガス輸出価格も、値段が抑制される傾向にあると見てよい。また、ロシアでの天然ガスも余っている傾向にある。多くのメディアではこの傾向はいつまで続くかわからないと報道しているが、技術革新、天然ガスの余剰などは一時的なものではなく、今後も値下げ傾向は続くと思われる。
とはいえ、電力会社各社の好業績は続くかといえば、そうとも限らない。
【次ページ】東京電力の内部改革は進んでいるのか?
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