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- 2015/04/21 掲載
ハワイで働く上で理解すべき3つのルールとは?Web制作会社「ラララライフ」宗像 健氏が語る
レバテックフリーランス 「世界のフリーランス」: デザイナー・宗像 健氏
ハワイで働く上で理解すべき3つのルールとは

――なぜ、アメリカ、それもハワイ州で働くことを選んだのですか?
宗像 健氏(以下、宗像氏)僕の世代はアメリカの文化や生活に憧れた世代で、音楽や映画、ファッションなどもアメリカのモノに溢れた時代でした。僕の場合、海外旅行の行き先もアメリカばかりで、観光都市はもちろん、小さな町まで格安チケット片手に飛び回っていましたね。
アメリカへの渡航が20回を迎えた頃、初めてハワイ州に降り立ちました。ハワイは、アメリカとアジア、そしてハワイ独自の文化が寄り添いながら共存していて、独特のカルチャーに魅了されました。その時、初めて「アメリカで暮らしてみたい」と思ったのを覚えています。
帰国後すぐにビザを申請して、運良くアメリカに住むことを許され、現在に至っています。
宗像氏:今、思いつくのは3つほどあります。
1つには、ハワイには“ハワイアンタイム”というゆったりとした時間が流れているということ。 ハワイは常夏の南の島。年中暖かい環境で生まれ育ったせいか温厚でのんびりした方が多いです。そういうローカルの方は仕事でものんびり。ミーティングの時間を設定しても遅れてくる事は当然、ひどいときはスッポかされることもあるんです。
でも、“ハワイアンタイム”というゆったりとした時間が流れていることを認めてしまうと楽ですよ。仕事をする時は、きちっとした日本の基軸で物事を推し進めようとしないで、そういうゆったりした場所でビジネスをしていること、のんびりした文化の中での生活を選んでここにいることを、しっかり“認識する”必要はあります(笑)
2つ目は、ハワイは離れ小島なので、何でも物価が高いということ。単純に「通常価格」+「配送料」が組み込まれた価格が標準です。
食品に関しては、安くて美味しいものを手に入れることが難しい場所。それで最近では地元産のオーガニック野菜の生産が盛んになってきました。まだまだ価格水準は高いのですが、ローカルの努力に投資の意味を込めて購入するようにしています。
3つ目は、“自分は日本人であることを忘れない”ということです。アメリカは世界各国の移民が集まって国を形成し、様々な文化を融合させてきました。ハワイも同じく、ハワイアンを始めフォリピンやベトナム、韓国、中国、日本などなど、国際色豊かです。
母国語しか話せない人も多くいますが、『移民で成り立っている国』にコミットして、自国の文化をしっかり持って生活してるからこそ多様性が生まれ、アメリカという強い国が成り立っているのだと思います。
「1人1人それぞれに個性があって、バラバラに見えるけれどもみんな同じ人間なんだよ!」って事だと僕は思っています。そういうところがアメリカの良さであり、好きな部分です。だからこそ世界に誇れる日本の魂を、アメリカの多様な色彩の中に少しでも残したいと思っています。
【次ページ】宗像氏がハワイで働く理由とは?
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