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- 2009/04/09 掲載
【セミナーレポート】激震の経営環境下における生き残りをかけた抜本的な病院経営革新のヒント
「赤字病院経営からの脱却」
社会環境の変化が病院経営の及ぼすインパクト
赤字経営脱却のための実践的改革視点
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軸のぶれない経営を行うためには、まず、経済情勢や医療情勢のキーワードから将来を見通し、自院はどういう理想像を目指すのかを描く必要があると萩原氏は説く。さらに、縦軸目線から横軸目線への発想の転換も重要だという。
医療行政など、医療を取りまく社会環境は縦割りであり、病院においてもそれぞれ自分の職種を中心に縦割りで理想像を描きがちだと萩原氏は指摘する。「縦から横へ発想を転換し、横軸目線、すなわち患者目線で、どういう事業領域でどのような患者層にどういうサービスを提供するのか、理想像をもつべきです。」
そしてその理想を実現するために収支を最適化し、改善していくことが、病院経営に求められるのだと語り、萩原氏は講演を締めくくった。
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田村氏は、収支改善の第一歩は収支構造の把握だと指摘。「支出を低減することを考えたとき、短期的成果を生むのは経費のうちの委託費を削減することですが、長期的には人件費の高騰をいかに抑えるかが大切です。」
収支を左右する経営要素として、「理念」「目指す姿」「組織」「資源(ヒト・モノ)」「機能(実行・管理)」「風土」の6点が挙げられた。「業績のよい病院は、これらの経営要素が最適化され、バランスがとれていることが多いのです」と田村氏は説明する。
続いて田村氏は利益拡大のための10大ポイントを挙げ、それぞれについて解説を行った。
1. 場当たり的な改善から、目指す姿を達成するための改革へ
2. 目先のできるレベルの収支改善から、最大向上余地を達成するための抜本収支改革へ
3. 部門横断の委員会運営に加えて、部門横断の日常連携プロセス管理の実践へ
4. 職務別の年功主義・能力主義の人事制度から、職務別の成果主義の人事制度へ
5. 業務経験に基づいた成り行き成長から、計画的な経営人材の育成・登用へ
6. 導入後の成り行き的機器使用から、投資対生涯収支目標に基づいた機器稼働管理へ
7. 業者任せの高コスト委託契約から、委託業務のミニマムコスト設計へ
8. 地域連携による患者環流促進に加えて、患者1人ひとりのトータルライフケア管理へ
9. 患者満足度レベルの把握・対策に加えて、患者のニーズ(趣味・嗜好を含む)情報の一元管理へ
10. 成り行きの業績管理から、先行計画による業績管理へ
講演の最後には収益改革レベル自己診断チェックの時間が設けられ、参加者からの質問を受ける様子もうかがわれた。
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