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- 2023/08/18 掲載
GPT-5はどうなる? ChatGPTは6つのアップデート。進化する生成AIの新機能とは
ChatGPTの最新アップデート
2022年11月末にリリースされたChatGPTはこれまで複数回のアップデートにより、プラグインやCode Interpreterといった機能が実装されてきた。2023年8月3日に最新アップデートが実施され、さらにいくつかの新機能が追加された。OpenAIのデベロッパーリレーションズであるローガン・キルパトリック氏がX(旧ツイッター)で、今回のアップデート内容を紹介している。
今回のアップデートは6つある。
- プロンプト例の表示。「Plan a trip(旅行計画)」や「Recommend a dish(オススメの料理)」など一般的な質問が、ChatGPTを開くと表示される。
- 追加プロンプトをサジェストする機能。プロンプトを入力し、ChatGPTが出力した際、その出力に関連した追加のプロンプトをサジェストしてくれるようになった。
- プラスユーザー(有料版ユーザー)によるGPT-4のデフォルト設定。新規チャットを開始する際、これまでGPT-3.5がデフォルトとなっており変更できなかったが、今回のアップデートで、プラスユーザーはGPT-4をデフォルトのモデルとして設定することが可能となった。
- Code Interpreterへの複数ファイルのアップロード。プラスユーザーが利用できるCode Interpreterで、複数のファイルをアップロードすることができるようになった。
- ログイン状態の保存。これまで2週間に1回、強制ログアウトとなったが、アップデートによりログイン状態を保存できるようになった。
- ショートカットキーの追加。「Ctr + Shift + O」で新規チャットの開始、「Ctr + Shift + I」でカスタムインストラクション(Custom instructions)の設定などが可能となった。
これらの新機能に対するユーザーの反応はさまざまで、ChatGPTが使いやすくなったと称賛する声もあれば、プロンプト例の表示は単に集中力を削ぐものだと批判する声などがあがっている。
- プロンプト例の表示
- 追加プロンプトをサジェストする機能
- 有料版ユーザーによるGPT-4のデフォルト設定
- Code Interpreterへの複数ファイルのアップロード
- ログイン状態の保存
- ショートカットキーの追加
GPT-5の商標申請
OpenAIは、ChatGPTの運用において、現在GPT-4をフラッグシップモデルと位置づけているが、今後はさらに強力なGPT-5にアップデートされる可能性もある。Windows Latestが8月1日に伝えたところでは、OpenAIは7月18日付けで、米国特許商標庁(USPTO)に「GPT-5」を搭載したChatGPTの商標を申請したことが明らかになった。
申請書類の商標タイトル欄(Word Mark)には、「GPT-5」と記載され、その説明として「Downloadable computer programs and downloadable computer software for using language models(言語モデルを使用するためのダウンロード可能なコンピューターソフトウェア)」との記述がなされている。
Windows Latestによると、「言語モデルを使用するためのダウンロード可能なコンピューターソフトウェア」という記述は、GPT-4やGPT-3.5などの前モデルの商標申請でも使用されていたという。
ただし、商標申請自体が動作する製品の存在を確証するものではなく、実際にGPT-5がリリースされるかどうかは不明である。企業はまだ開発されていないコンセプトに対して商標を申請したり、権利を取得したりして、競合他社に先んじた知的財産保護を行うケースが多いためだ。 【次ページ】挙動が変化しているChatGPT、どう変わった?
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