• 2005/10/19 掲載

【中堅中小IT化】内線電話のIP化で、コスト削減とオフィス革命を実現(2/3)

【コスト削減/IT電話/情報化の処方箋】中堅中小企業 IT戦略の成功事例~業種は違えど、ヒントを得られる~

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PBXでいくか、
IP電話にするか?


 新たな電話網としては、大きく分けて2つの選択肢があった。1つは、不在転送や留守録画できる、より高機能なPBXシステムを導入すること。もう1つが、社内電話をIP化することだ。
 条件を満たすPBXは、これまでのレンタル代3年分を少し超える程度で用意できる。しかし、グループウェアから伝言を確認できるボイスメールや自動応答などの機能を加えると、投資額が一気に増えることがわかった。
 一方、IP電話の場合、ボイスメール等の機能を付けたとしても、従来PBXのレンタル代3年分で収まる。もっとも、グローバル ナレッジではIP電話に必要なシスコシステムズ製ネットワーク機器(ルータ、スイッチ)を導入していたこと、そして社内でIP電話の維持・管理ができるという事情もあった。
 グローバル ナレッジが導入したシステムは図のようになる。PBXが果たしていた役割を、Windows 2000 Server上で動作する「CallManager」が代わって行う。伝言メッセージはボイスメールサーバーの「Unity」が受け取り、Exchangeで送る仕組みだ。外部との通話には従来通りNTTのINS1500を使う(ここはIPではない)。


グローバルナレッジ ネットワークの社内電話網

 内部的な構成だけでなく、利用者の端末も刷新された。IP電話機が100台とともに、パソコンのWindows 2000/XP上で動作するIP電話ソフトも100ライセンス分導入したのだ。後者の場合、受話器型ヘッドセットをUSBでパソコンに接続して利用している。電話を受けられるよう、パソコンは常に起動した状態にして使う。

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