行宮 翔太
ローカルTV記者、全国紙記者を経て、ITやビジネス分野のライティングを手がける。NTTPCコミュニケーションズ運営時のCNET、(株)ガリレオの「Infostand」などで執筆。四半世紀以上前に数年間住んだインドが“IT先進国”になったことを、どうしても信じられない。
企業内の活動にも、ネットを使ったコミュニケーションは不可欠となっている。電子メールはもちろん、イントラネット、グループウェアなどさまざまなツールがあり、流行り廃りもあって、成功・失敗の事例は事欠かない。こうした中で最近、特に注目を集めているのが「マイクロブログ」、すなわちTwitterのようなコミュニケーションツールの企業利用だ。元祖のTwitterは、なかなかビジネス化できずにいるが、クラウドの雄Salesforce.comは企業向けマイクロブログ「Salesforce Chatter」を開始して、日本でも注目を集めている。なぜTwitterの企業利用が進まないのか、マイクロブログの企業で利用するメリットは何なのか。米国で、“ビジネスモデルを持った”Twitterとして、既に8万社に利用されている「Yammer」を通して、企業向けマイクロブログの動向をチェックしてみよう。
今年5月、ALS(筋萎縮性側索硬化症)との闘病の末、47歳で亡くなったコメディアン、カーラ・ジルベール・スミスさんが生前に用意し、その死後、ブログとYouTubeにアップされたビデオ「天国からのメッセージ」が注目を集めている。スミスさん本人が背中に羽、頭の上に光輪といういでたちで、「楽しくやってるから心配しないで」と明るく語りかけるこのビデオは、生前彼女を知らなかった人をも涙ぐませ、大きな評判を呼んでいる。インターネットの利用が日常的になるほど、ユーザーの人生の記録(ライフログ)はネット上に残ってゆく。実はインターネットは、亡くなった人をしのぶのにも向いた場所ではないだろうか。今回はちょうどお盆ということもあって、発展を続けている“死後のオンラインビジネス”の動向をご紹介したい。