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- 2010/09/15 掲載
ソーシャル型位置情報サービスのキラーアプリを考える【○○はビジネスになるか(14)】
隆盛迎えるソーシャル型位置情報サービス
ソーシャル型位置情報サービスの代表的なものには、「Foursquare」「Gowalla」「Brightkite」「MyTown」などがある。この中では古手にあたるBrightkiteでも、サービスの開始は2008年4月と2年ちょっと前。Foursquareとgowallaは昨年3月、MyTownに至っては昨年12月のサービス開始で、まだ立ち上がったばかりの市場といえる。ユーザー数も現在、全部合わせても1000万人程度とみられており、既に億単位になっているSNSには、足下にも及ばない。しかし、その成長には目を見張るものがある。
ソーシャル型位置情報サービスサービスは、GPSなど位置情報機能を持った端末から、自分の現在位置を登録する「チェックイン」や、その場所へのコメント付加など、ほぼ共通の機能を持っている。ただ、これだけでは、すぐに飽きてしまう。そこでそれぞれ、ユーザーの活動を促し、登録者を増やすためのさまざまな工夫を凝らしている。
たとえば、Foursquareでは、訪問回数などに応じてもらえる「バッジ」や、その場所で最もチェックイン回数の多い人に与える称号「メイヤー(mayor:市長)」などで、ユーザーのモチベーションを高めている。gowallaでは、この称号が「ピン」となり、仮想アイテムの収集・交換といった要素も加えて、よりゲーム性の高いサービスとなっている。
また、MyTownでは、仮想通貨をためて、訪れた場所を“仮想的”に購入することができる。こうして買い集めた仮想不動産で構築された仮想の街。これがすなわち「マイタウン」である。自分の街の評価額も表示され、これを励みに、さらに拡大を目指す。不動産ゲーム「モノポリー」を現実に存在する場所を使ってプレーするような感じである。
APIを利用して新しいサービスを開発
こうしたサービスの中で、最も知名度が高いのは「4sq」ことFoursquareだろう。サービス開始から13カ月の今年4月にユーザー数が300万を突破。また、ニューヨークのタイムズスクウェアに派手な電飾看板を出すなど、アピールも得意だ。日本でも人気が高いようで、東京都内などをみると、駅からレストランまで、至る所にチェックインの場所(venues)が設定されているのが分かる。FoursquareのWebサイトには、「App Gallery」というアプリのコーナーがあり、サードパーティーが構築したさまざまなサービスを紹介している。Foursquareが公開しているAPIを使って構築したもので、9月初め現在で、約130種類が登録されている。実際には、もっと多くのアプリが存在しているのだが、同社でも把握しきれていないのだという。
この中に、位置情報サービスを使った“未来のキラーアプリ”のヒントがある――かもしれない。チェックしてみよう。
【次ページ】位置情報サービスベースアプリの5つのタイプ
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