三枝氏:「Digital for Idemitsu」「Digital for Ecosystem」「Digital for Customer」という3つの軸を打ち出しています。「Digital for Idemitsu」は、従業員の新しい働き方創造のためにデジタルを使うという考え方です。そして、「Digital for Ecosystem」は企業間連携による共創を推進すること。「Digital for Customer」は、既存・新規事業問わず顧客に向けてデジタルを前提とした新しいサービス、新しい価値を提供していこうという方向性です。
出光のDXとは
(出典:出光興産)
最重要なミッションは、新規事業をつくることです。ただ、たとえばコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)をつくって、今の事業とまったく別の領域で新規事業を立ち上げていくわけではなくて、やはり「トランジション」です。化石燃料の需要が減っていく中で、次世代エネルギーへ徐々に移行し、それを伸ばしていく。ですから人材に関しても、いま燃料を売っている人たちが、新しい再生可能エネルギーをサービスとして提供するという形に変えていくことになります。そういう意味では、「Digital for Idemitsu」は非常に重要なミッションです。