• 2018/01/24 掲載

コネクテッドカー関連市場、2025年に2兆円規模に

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矢野経済研究所は1月、国内コネクテッドカー関連市場に関する調査結果を発表した。2016年度に4000億円程度の市場は2020年には1兆、2025年には2兆円規模になるというが、どんなサービスが展開されるのか。
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2016年に4000億円程度のコネクテッドカー市場は、2020年には1兆円、2025年には2兆円規模になるという
(©zapp2photo - Fotolia)

2016年の国内コネクテッドカー市場規模は3,980億円

 この調査でのコネクテッドカーとは、自動車のIoT化により、センサーと内部のネットワークにより実現できることだけでなく、クラウドと接続することにより、さまざまな情報サービスを受けることが可能になり、快適性や安全性の向上が実現されるシステム、及びアプリケーションを指す。

 調査結果によると、2016年の国内コネクテッドカー市場規模を、B2C市場が712億円、B2B市場は1,850億円、研究開発投資が1,418億円、合計で3,980億円と推計している。

コネクテッドカー市場は従来のB2Cに加え、B2Bが大きく伸長

 従来のコネクテッドカー市場は、「T-Connect」や「G-Link」、「NissanConnect」、「インターナビ」など、B2C領域だった。

 自動車に通信システムを組み合わせて情報サービスを提供する「テレマティクス」関連のサービスが該当すると考えられてきた。

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トヨタ自動車のテレマティクスサービス例
(出典:テレマティクスとは何か?クルマのIT化を推進する基盤技術の基本を知る、トヨタ自動車のサイトの情報をもとに作図)


 また、こうしたカーナビやスマートフォンを利用するインフォテインメント(情報・娯楽)・サービスであるB2C市場もコネクテッドカーの市場に含まれる。

 しかし、実際には来たるべき自動運転カーとEVの時代に対応するため、コネクテッドカーは走行データの収集や解析を中心とするものに変化してきている。

 消費者の目には見えにくいB2B市場や研究開発投資の領域が大きく成長している。

【次ページ】どんな分野のコネクテッドカーサービスが伸長するのか
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