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- 2025/04/21 掲載
【現地取材】ハノーバーメッセ2025解説、筆者注目「3つの重要テーマ」の面白い進化
ソフトウェア・デファインド最新事情、バーチャルPLCとは?
今回のハノーバーメッセでは、バーチャルPLC(ソフトウェア・デファインドPLC)が進化し、活用が進んでいることも確認できました。Schneider Electricの展示では、同社のソフトウェア・デファインド ・オートメーションを活用し、ソフトウェアとハードウェアを分離・抽象化することで、バーチャルPLCを実現する取り組みを紹介していました。
従来も、たとえばPLCにおいても、ハードウェアがあって、それを動かすために補助するソフトウェアがあったのですが、主役はどちらかと言うとハードウェアでした。
Schneider Electricでは、EcoStruxure Automation Expertと呼ばれるソフトウェアで例えばライン全体のプログラムを組んでその下でPLCをコントロールするような仕組みを提供していました。IECの規格に準拠したハードウェアであれば、装置メーカーを選ばない点も特長と言えます。
一方、Siemensは、リライアブルなオペレーションを実現するたにはソフトウェア・デファインド・オートメーションが必要であるとし、その中でバーチャルPLC(ソフトウェア・デファインドPLC)の進化を強調していました。
また、2025年3月31日、ハノーバーメッセ2025の初日にSiemensとAudiは、Siemens Xceleratorとバーチャルファクトリーソリューションを用いて現場の自動化を進め、生産プロセスの拡大を目指すすることを発表しています。
フェールセーフなバーチャルPLCとAIビジョンを活用した外観検査などにより、Audiは生産の安全性、柔軟性、効率性を向上するとともに、ソフトウェア・デファインド・オートメーションとAIによって、製造プロセスを革新するというものです。加えて、バーチャルPLCと従来型のハードウェアPLCの統合、安全機能の強化、生産プロセスの合理化に焦点を当て、自動車産業のイノベーションを加速するとしていました。
さらに、Audiは、Siemensの光学外観検査も活用し、AIドリブンの自動化を実現することを目指すとしています。たとえば、トレーニングしたAIアルゴリズムと高解像度画像を使用して、車体上の溶接スパッタの検出と除去を自動化することで、Audiは車体品質の向上と、より効率的な製造プロセスを実現するとしていました。
スマートファクトリー最新事情、経営と現場の分断なくす手段
スマートファクトリーについて、たとえば、SAPでは「Ignite Innovation. Create Growth. Together. (イノベーションに火をつける、成長を生み出す、共に)」というテーマのもと、SAPのサプライチェーン支援のコンセプトを体現するための展示を展開していました。
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