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  • 2013/10/31 掲載

2013年度CAD/CAM/CAE市場規模は前年度比6.6%増 製造業の業績回復が好影響

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矢野経済研究所は31日、機械系CAD/CAM/CAEメーカー、EDA(Electronic Design Automation)メーカー、土木・建築系CADメーカーを対象に、国内のCAD/CAM/CAEシステム市場の調査を実施し、調査結果を発表した。
 矢野経済研究所では、国内CAD/CAM/CAEシステムの市場規模は、2011年度は前年度比5.9%増、2012年度は同7.1%増の約3,034億円となり、徐々に回復傾向にあると推測。2013年度の市場規模は、約3,233億円(前年度比6.6%増)となる見込みだ。

 2012年の日本経済は、東日本大震災からの復興需要や政策効果の発現等により、夏場にかけて回復に向けた動きが見られた。しかし、その後世界経済の減速等を背景として、輸出や生産が減少するなどして景気は弱い動きとなり、底割れが懸念される状況となった。

 しかし、2013年は政府の金融緩和や景気浮揚政策により、約3年近く続いた極端な円高傾向が一段落し、輸出型製造業の業績が回復。世界経済も緩やかに持ち直していることから、企業の設備投資に対するマインドは好転しつつあると予測する。

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CAD/CAM/CAEシステム市場 市場規模推移

 分野別に内訳をみると、機械系CAD/CAM/CAEの市場規模は、2012年度は約1,948億円(前年度比7.6%増)。2013年度は、約2,096億円(同7.6%増)となる見込みである。EDA(Electronic Design Automation)の市場規模は、2012年度は約766億円(同3.7%増)。2013年度は、約801億円(同4.5%増)となる見込みである。土木・建築系CAD の市場規模は、2012年度は約320億円(同12.4%増)。2013年度は、約336億円(同5.2%増)となる見込みである。

 2012年は、長期にわたり低迷していた土木・建築系CADが好調だった。要因として、東日本大震災の復興需要や老朽化した道路、橋梁、トンネルなどの強化工事の増加が挙げられる。

 その一方で、国内半導体産業は不振が続き、業界再編が続いている。EDAメーカーは、モデルベース開発の普及などメカニカル設計との連携が大きなテーマになることから、その動向が注目される。

 日本経済は、製造業の業績回復とともに米国市場を中心とする経済成長に支えられ、引き続き回復に向かっている。しかしながら、金融引締めに動くとみられる米国、シャドーバンキングの不良債権問題に揺れる中国、低成長に入りながら多額の政府債務を抱える韓国など、世界経済の先行きは不透明だ。

 同研究所は、それらは明確に日本経済に悪影響を与えるため、予断を許さない状況であるとの見解を示した。

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