- 2013/06/18 掲載
富士通研究所、Web業務画面を簡単にスマホ・タブレット対応する技術を開発
しかし、いずれの場合も、モバイル通信環境で利用する際には、データ損失(パケットロス)が頻繁に発生し、操作性が悪化する課題があった。
今回、富士通研究所では、既存業務システムと容易に接続が可能で、画面データの転送量を従来の1/10に削減可能なシンクライアントゲートウェイ技術を開発した。本技術を適用したゲートウェイを導入するだけで、PC向けに構築された既存業務システムに変更を加えることなく、スマートデバイスから業務アプリケーションの利用を実現するという。


もう1つは、モバイル環境でのスムーズな操作性を実現する技術。2012年5月に同社が発表した「操作応答を10倍高速化することで動画やグラフィックスをスムーズに活用できる高速シンクライアント技術」をさらに性能向上し、高速シンクライアントゲートウェイ技術に適用した。これにより、画面更新の速いアプリケーションに対して、動画/静止画のハイブリッド転送方式により、従来方式のRDPよりも画面データ転送量を1/10に削減し(同社調べ)、狭帯域で遅延が比較的大きいモバイル環境での操作性を向上したという。
富士通研究所では、新技術により、BYOD(Bring Your Own Device)の活用を含む多様なスマートデバイスで、たとえば、社内のPC向けに構築された既存業務アプリケーション(営業・顧客支援など)を利用したり、社内のPC向けeラーニング用動画コンテンツがスムーズに利用できるようになると説明している。

今後、本技術は、富士通のネットワークサービス・プロダクトとして順次製品化を目指す。まず、2013年夏より、富士通ネットワークソリューションズの「FUJITSU Thin Client Solution モバらくだ for スマートデバイス」 への適用を予定しているという。
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