NECは、スマートシティやクラウドサービス分野に関して中国重慶市と戦略的パートナーシップを締結することで基本合意に達したと発表した。

　重慶市は、中国の中央直轄市で、中西部地区大開発戦略の中心都市として、今後はこれまでの工業中心から情報産業への転換を図る方針を持っていた。

　またNECは、NECの中国戦略の重要な戦略拠点として重慶を位置づけ、スマートシティをはじめとする社会を支えるさまざまなクラウドサービスの創造により、さらなるビジネス拡大を目指すという。

　重慶市とNECは今後、戦略的パートナーシップに基づいて、IT人材育成、最先端技術開発、商品・サービス開発、販売展開というエコシステムを同市で発展させ、将来的には、同市向けのみならず、重慶発中国全土、さらに中国発のグローバルサービス開発・提供をしていくという。

　具体的には今後、大きく3つの取り組みの実施を検討するという。

　1つめは、現地法人の設立とクラウドデータセンタの設置。重慶市発のクラウドサービス事業を行う現地法人の設立と、クラウドサービスを提供するために、NECのクラウドサービス提供基盤を配備した現地のデータセンタを設立する。優秀なクラウド人材の育成、技術認定などを行う教育機関を現地との連携により設置する。

　2つめは、クラウドサービスアプリケーションの開発。 中国やグローバルに貢献し社会を支える行政・交通・防災・エネルギー・医療・農業などの各種クラウドサービスアプリケーションの開発やクラウドコンピューティング技術研究を行う研究所を重慶に設置する。優秀なクラウド人材の育成、技術認定などを行う教育機関を現地との連携により設置する。

　3つめは、クラウド産業育成のための教育機関の設置。優秀なクラウド人材の育成、技術認定などを行う教育機関を現地との連携により設置する。