• 会員限定
  • 2009/11/06 掲載

倒産企業買収による競争力強化のすすめ、今こそが買い時--野村総合研究所 後藤知己氏(3/3)

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

倒産企業買収の事例

──これまで伺ってきたお話に合致するような具体的な事例はありますか?

 高松建設は2002年に民事再生法下にあった青木建設、2008年には同様に民事再生法を適用したみらい建設グループを買収し、それまで関西でのマンション工事を主体とした事業体から、ホテルなど大型工事のノウハウや海洋土木事業を獲得し、総合建設グループへと業態を転換・拡大しています。いずれの買収金額も数十億円程度で抑えつつ、一気に業容を拡大・転換しています。

 また、少し古い事例ですが、イオンは2001年に会社更生法適用となったマイカルを200億円で買収し、関西や中国・四国地方を中心に展開している150近い直営店舗と、1兆円を超える売上高の事業を獲得しています。マイカルの債務免除後の純資産額1,000億円程度に対して、200億円で買収しており、再建に関わる追加コストはかかったとしても出店費用を考えれば十分に採算の合う投資と想定されます。商圏・エリアの獲得の事例です。

 成長事業・技術の獲得事例としてはワイエイシイの事例があります。同社は2009年1月に経営破綻した半導体製造装置メーカーのエス・イー・エスに対して、市場拡大が期待される太陽電池製造装置事業を2億6,000万円で事業譲渡により獲得しています。売上規模は20億円と小さいながら成長事業である太陽電池製造装置事業および技術のみを安価に獲得できたものと想定されます。

──今後は倒産企業に対する見方を変えていく必要がありそうですね。ありがとうございました。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます