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- 2023/05/16 掲載
面接官はAI。急拡大「AI面接」の実態とは? KFCや無印、大手が続々導入もぶつかる新局面
中国で広がる「AI面接」、KFC運営ヤムチャイナなど大手も活用
中国の主要な企業が次々と人材採用にAI面接を活用し始めている。きっかけとなったのはコロナ禍だ。感染拡大により移動と対面が制限される中、リモートワークが広がり、人材採用ではリモート面接が行われるようになった。リモート面接は、場所にとらわれることがないため、地理的に遠い人も採用面接を受けることができる。これにより、企業は求人での地理的な制限がなくなり、広く人材を求めることができるようになった反面、採用担当者は大量の求職者を面接しなければならなくなった。そこで、自動化ができるAI面接の導入が進んでいる。
求職支援ポータルサイト「智面官学院」の4月現在の求人票の中から、AI面接を実施している企業を抽出してみると表のようになった。その業種は広く、地方政府などにまで広がっている。この他にも、ケンタッキーフライドチキン(KFC)、ピザハットなどを運営するヤムチャイナ、物流企業「順豊」(SF Express)など、常に大量採用をし続けなければならない企業を中心にAI面接が導入されている。
飛び交う賛否「人としてのプライドが傷つけられる」
AI面接にはさまざまな批判もある。2020年、国家人材資源管理師の資格(労働派遣業務に必要な国家資格)を持つ李亜男氏が求職情報サイト「猟聘網」に発表した文章『AIがあなたを淘汰する。挨拶もなしで不合格に』が大きな話題になった。また、実際にAI面接を体験した人からは、「CGの面接官が無反応であるため、非常に話しづらい」「CGの面接官の目ではなく、カメラを見なければいけないのがやりづらい」という投稿が多い。 【次ページ】気になるAI面接の内容、iPhone生産フォックスコンはTikTokも活用
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