記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 生成AIはコンテンツビジネスを「殺す」のか? 「職能価値低下」の末路 生成AIはコンテンツビジネスを「殺す」のか? 「職能価値低下」の末路 2024/11/26 23 生成AIが創作の場に広く進出している。ただ、『東京トイボックス』『南緯六〇度線の約束』などで知られる漫画家ユニット・うめの企画・シナリオ・演出担当である小沢高広氏と、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』ほかアニメ・特撮分野の脚本を多く手掛ける脚本家の小林雄次氏によれば、生成AIの用途はまだまだ限定的。仕事が「奪われる」ほどのものではないという(前回、前々回記事参照)。今回は、生成AIが比較的早期に進出し、かつビジネス面でも直接な影響を及ぼしたライティング(文章作成)領域での話を入口に、生成AIが創作領域にもたらす──ビジネス的な見地からみた──パラダイムシフトについて、小沢氏と小林氏の見解も一部交えつつ考察する。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 生成AIは創作者の仕事を奪うのか? 脚本家や漫画家、編集者の場合 生成AIは創作者の仕事を奪うのか? 脚本家や漫画家、編集者の場合 2024/11/21 17 生成AIが創作の場に広く進出している。現状、生成AIの用途はまだまだ限定的だが、このまま進化を遂げれば、より完成度の高い物語や、完成稿に近い映像シナリオ、より完成原稿に近い漫画を作り出せるようになるのは、時間の問題ではないか? 今回は前回に続き、『東京トイボックス』『南緯六〇度線の約束』などで知られる漫画家ユニット・うめの企画・シナリオ・演出担当である小沢高広氏と、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』ほかアニメ・特撮分野の脚本を多く手掛ける脚本家の小林雄次氏に、ずばり「生成AIは人間の仕事を奪うのか」をぶつけてみた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 生成AIは創作の現場でどう使われている? 「制作コストゼロ」は実現するか 生成AIは創作の現場でどう使われている? 「制作コストゼロ」は実現するか 2024/11/15 29 生成AIが創作の場に広く進出している。文章やイラストは言うに及ばず、漫画や音楽や動画の生成まで可能となり、そのノウハウ指南自体がまた別のビジネスをも生んでいる。そこで、あまりにも素朴な疑問をあえて投げてみたい。生成AIはクリエイターの仕事を奪うのだろうか? このような状況に、当事者たる作り手はどう対峙し、どんな手触りを感じ、どんな見通しを立てているのだろうか?
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 映画ファンほど“批判”する「日本アカデミー賞」、誰もが納得するその意義とは? 映画ファンほど“批判”する「日本アカデミー賞」、誰もが納得するその意義とは? 2024/03/09 日本アカデミー賞は他の映画賞と比較して、映画ファンから“批判”を浴びがちな賞だ。しかし、その批判は本当に的を射ているのか? 日本アカデミー賞協会の現役会員3名にじっくりその内実を聞いた前編に続き、賞のビジネス上のメリットや、日本アカデミー賞の「真の」ターゲット、批判への“反論”など「中の人」の声を紹介する。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ “疑惑”にさらされる「日本アカデミー賞」、読めば納得する「投票の実態」とは? “疑惑”にさらされる「日本アカデミー賞」、読めば納得する「投票の実態」とは? 2024/03/07 日本国内に映画賞は数あれど、日本アカデミー賞ほど映画ファンから“批判”を浴びる映画賞はない。彼ら曰く、「大手映画配給会社の作品が優遇されているのではないか?」「芸術性や作家性の高い映画より、話題性や著名俳優出演作が選ばれる傾向にあり、映画賞としての価値に疑問符がつく」など。そこで今回は「中の人」、すなわち投票権のある日本アカデミー賞協会の現役会員3名に匿名で話を聞き、投票の実態などを聞いた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 地方局の行末を決めるのは「この要素」、再編・統廃合が困難なワケ 地方局の行末を決めるのは「この要素」、再編・統廃合が困難なワケ 2023/09/05 地域メディアとしての存在意義が問われているローカル局(地方局)。テレビ業界全体として広告収入が落ち込む中、前回・前々回の記事ではローカル局制作の番組がTVerではなかなか見られないこと、放送外収入確保の難しさなどが浮き彫りになった。一方で、ローカル局にしかできない報道や地域で確立された信頼性、ブランディングは大きな強みでもある。全3回の最終回である今回は、ローカル局に求められている役割や統廃合の現実感について、関係者へのヒアリングをもとに考える。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ ローカル局は「自分たちの魅力」をわかっていない? 超具体的な生き残り策とは ローカル局は「自分たちの魅力」をわかっていない? 超具体的な生き残り策とは 2023/08/31 ローカル局(地方局)が苦境に立たされている。TVerによってキー局制作番組が全国で見られるようになった中、地域メディアとしての存在意義はどこにあるのか。テレビ業界全体として広告収入が低迷する中、打開策はあるのか。関係者へのヒアリングをもとに現状をリポートする。ローカル局ならでは強みの話や知られざる魅力とは何か?
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 地方局は「オワコン」か? “TVerにない価値”を作るための課題整理 地方局は「オワコン」か? “TVerにない価値”を作るための課題整理 2023/08/25 ローカル局(地方局)が苦境に立たされている。テレビ業界全体としての広告収入落ち込みに加え、「地域メディアとしての存在意義」が問われているからだ。彼らの間でいま何が課題になっているのか。生き残るためにどのような策を講じているのか。実名・匿名を混じえた関係者ヒアリングから明らかにしたい。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ TVerにみる「TVビジネス」崩壊と再生、「有料コース」まったなしの理由 TVerにみる「TVビジネス」崩壊と再生、「有料コース」まったなしの理由 2023/03/16 民放公式TV配信サービス「TVer」の2023年1月の月間ユニークユーザー数が、過去最高の2700万MUB(Monthly Unique Browsers)を記録した。2022年10~12月期放映のドラマ『silent』(フジTV系)のTVerにおける単話再生数が次々と記録を更新して話題になったのも、記憶に新しい。そんな好調の裏で、TVerのビジネスモデルにはどのような変化の兆しがあるのか。TV局とやり取りのある大手広告代理店社員A氏(40代)とTV局局員のB氏(40代)に、TVerとTVが取り巻かれている現状を聞いた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ TVerの視聴者が爆増、「silent効果」だけじゃないユーザーの変化とは TVerの視聴者が爆増、「silent効果」だけじゃないユーザーの変化とは 2023/03/11 2015年10月に始まった民放公式TV配信サービス「TVer」が好調だ。同社のニュースリリースによれば、特に利用拡大が顕著なのは15~19歳のティーン層で、彼らの2022年6月のMUB(Monthly Unique Browsers)は前年同月比で171%と大きく伸長。2023年現在ではさらに積み増しされていると推測される。なぜTVerは若年層に好評なのか。そもそもTVは今、どう見られているのか。TV局とやり取りのある大手広告代理店社員A氏(40代)とTV局局員のB氏(40代)に、TVerとTVが取り巻かれている現状について聞いてみた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 「縦型ショートドラマ」でどう稼ぐ? 「TVで有名なタレント」ゼロでも大ヒットのワケ 「縦型ショートドラマ」でどう稼ぐ? 「TVで有名なタレント」ゼロでも大ヒットのワケ 2023/03/02 「縦型ショートドラマ」という動画ジャンルがある。スマホの縦画面視聴を前提とした数分程度の実写ドラマのことだが、映画やTVドラマなどを見慣れている人間からすると、かなり「異質」だ。しかしこの縦型ショートドラマ、ものによっては数十万回から数百万回も再生されている。一体誰が、どのような動機で観ているのか。どこを面白がられているのか。制作者のビジネス上の狙いはどこにあるのか。TikTok、Instagram、YouTubeで縦型ショートドラマチャンネル「ごっこ倶楽部」を運営し、1カ月あたり20~30本のペース、2023年2月時点で約300本ものドラマを制作・投稿しているGOKKOの代表取締役・田中聡氏に、疑問をぶつけてみた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 踊り場を迎える「定額制動画配信」、邦画の多様性が「瀕死」のワケ 踊り場を迎える「定額制動画配信」、邦画の多様性が「瀕死」のワケ 2023/02/23 日本映画製作者連盟の発表によれば、2022年の映画興行収入は2,131億円、前年比131.6%と大きく伸長した。これは歴代最高興収を記録した2019年の約8割にも及ぶ。入場者数1億5201万人も前年比132.4%。この数字だけ見れば、新型コロナ感染拡大で苦境に陥った映画業界がようやく「復活」したようにも見える。果たして、そうなのか。前回は、ヒットする作品とヒットしない作品の「二極化」が日米で進行していること、定額制動画配信サービスが興行を“侵食”している現状についてリポートした。今回は、前回に引き続き映画配給会社勤務のA氏(40代)に配信ビジネスについて、映像制作会社勤務のB氏(40代)に製作現場の変化について聞く。両氏とも仮名としたのは、所属会社の原稿チェックという制約を受けることなく、また取引先に忖度することなく、現場の声を拾うためである。ご了承いただきたい(取材日はA氏、B氏ともに1月下旬)。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 「ワンピース」「呪術廻戦」は超ヒットも……、劇場が配信に“ヒット作を奪われ続ける”理由 「ワンピース」「呪術廻戦」は超ヒットも……、劇場が配信に“ヒット作を奪われ続ける”理由 2023/02/16 日本映画製作者連盟の発表によれば、2022年の映画興行収入は2,131億円、前年比131.6%と大きく伸長した。これは歴代最高興収を記録した2019年の約8割にも及ぶ。入場者数1億5201万人も前年比132.4%。この数字だけ見れば、新型コロナ感染拡大で苦境に陥った映画業界がようやく「復活」したようにも見える。果たして、そうなのか。今回は「コロナ4年目の映画興行」と題し、映画配給会社勤務のA氏(40代)に、興行が本当に「復活」したかどうかを聞いた。仮名としたのは、所属会社の原稿チェックという制約を受けることなく、また取引先に忖度することなく、現場の声を拾うためである。ご了承いただきたい(取材日は1月下旬)。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 「Netflix」は映画ビジネスを殺すのか? コロナ禍で壊れた“共存共栄” 「Netflix」は映画ビジネスを殺すのか? コロナ禍で壊れた“共存共栄” 2021/02/27 このコロナ禍で顧客数を伸ばしつつある定額制動画配信サービス。その代表格であるネットフリックス(Netflix)の会員数は、日本だけでも500万人を突破した。(2020年9月)。同社は「2021年は毎週新作映画を配信する」とアナウンスし、古参の大手ハリウッドメジャーを圧倒している状態だ。配信が盛り上がることで「映画ビジネス」にはどのような影響があるのか、識者に聞いた(取材日は1月下旬)。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 「シン・エヴァ延期」「ピクサー最新作公開中止」、“大作不在”映画業界のリアル 「シン・エヴァ延期」「ピクサー最新作公開中止」、“大作不在”映画業界のリアル 2021/02/23 新型コロナウイルスの感染拡大が、映画業界を苦しめている。「確実に稼げる大作」の相次ぐ公開延期は、映画業界にどんな影響を及ぼすのか。また、製作の現場に起こった変化とは何か。シネコンを含む複数の劇場を運営する映画興行会社のA氏、国内の映画配給会社で宣伝業務に携わるB氏、映画製作プロデューサー・C氏にそれぞれ聞いた。いずれも仮名としたのは、所属会社の原稿チェックという制約を受けることなく、また取引先に忖度することなく、現場の声を拾うためである。ご了承いただきたい(取材日は3氏ともに1月下旬)。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 映画館が「誇張でなく死ぬ」理由、なぜ鬼滅ヒットでも“売上8割減”になったのか 映画館が「誇張でなく死ぬ」理由、なぜ鬼滅ヒットでも“売上8割減”になったのか 2021/02/19 新型コロナウイルスにより2020年の日本の映画興行収入(興収)は1,432億8,500万円と、2019年に比べ、ほぼ半減した。人々の外出自粛や映画館の短縮営業・休業により、客足が激減したため、売り上げが減っていることは容易に想像できるが、コロナ禍が映画館にもたらした「被害」、そして「緊急事態宣言」の影響は想像以上に大きかった。“売上8割減”に陥ったという関係者らから話を聞いた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 「映画館は今のままでいい」は本当? 良作がシネコンに“無視”される事情 「映画館は今のままでいい」は本当? 良作がシネコンに“無視”される事情 2020/03/02 「平日はガラガラ」「質の高い小規模作品がシネコンで上映されない」「若者の方を向いていない」──。現在の映画館のさまざまな批判がある。これらの指摘を映画館側はどのように考えているのか? ベテラン興行マンと事情通のリサーチャーへの取材から実態を探る。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 映画料金1900円を興行チェーンが「高くない」と言い張るワケ 映画料金1900円を興行チェーンが「高くない」と言い張るワケ 2020/02/17 2019年6月、一部の大手映画興行チェーンで、映画鑑賞料金が1800円から1900円に値上げされる動きがあった。なぜ値段が上がったのか? そもそも料金はどのように決まっているのか? ベテラン興行マンと、興行事情に詳しいリサーチャーへの取材からひもとこう。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ なぜ「スクリーン数は十分」なのに、次々とシネコンがオープンしているのか? なぜ「スクリーン数は十分」なのに、次々とシネコンがオープンしているのか? 2020/02/05 2019年の国内映画興行収入は過去最高の2,612億円を記録し、入場者数は48年ぶりに1億9,000万人を超えた。その状況を予測するかのように、ここ数年映画館の数は増え続けている。しかし、ことはそれほど単純ではないようだ。莫大な費用を投じて映画館がバンバンつくられる理由について、関係者への取材を交えながら、その実態を解説する。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 地上波強すぎ? 日本だけが「グローバル超大作」で盛り上がれない理由 地上波強すぎ? 日本だけが「グローバル超大作」で盛り上がれない理由 2019/06/04 欧米でのエンタメビジネスは、22本もの映画で描く「マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe/通称:MCU)」や、何シリーズにもわたるドラマなどに示されるよう、その内実が大きく変わってきた。膨大な物語の物量、緻密な情報から得られる感動や衝撃は、かつてとは比べ物にならないほどだ。日本がこうした海外の状況をキャッチアップできない背景には、どんな要因があるのか。映画・音楽ジャーナリストの宇野維正氏に聞いた。今回は後編だ。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ なぜ日本では世界的ヒットのアメコミ映画が当たらないのか? なぜ日本では世界的ヒットのアメコミ映画が当たらないのか? 2019/05/30 アメコミヒーロー映画は、世界的にメガヒットして、しばしばエンタメニュースで話題になるほどだ。しかし、米本国や世界での超メガヒットに比べて、日本での興行成績はそれほどでもない……と感じることも多い。なぜこのような事態が起きているのか。映画・音楽ジャーナリストでアメコミ映画にも詳しい宇野維正氏に聞いた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 「ダサい邦題」「タレントでPR」、熱心な映画ファンが“無視”される事情 「ダサい邦題」「タレントでPR」、熱心な映画ファンが“無視”される事情 2019/01/18 洋画が日本公開される際、その題名が独自の邦題になったとたん、「ダサく」感じる。映画のプロモーションも、映画と直接関係があるとは言い難いタレントが使われることがある。そんな風に感じたことはないだろうか。こうした批判はこれまで何度も繰り返されてきたが、「ファンの声」は“無視”され続けている。これは一体なぜなのだろうか? 今回も素朴な疑問の答えを調べた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ なぜ日本は洋画の公開が世界一遅い? 映画ビジネスの笑えない課題はここだ なぜ日本は洋画の公開が世界一遅い? 映画ビジネスの笑えない課題はここだ 2018/12/20 2 「洋画の日本公開は、なぜ本国での公開から遅れるのだろうか」「観たいと思っていた映画が、気がついたら終わっていた」ーー。そんな風に感じたことはないだろうか。こうした映画業界の素朴な疑問にはどんな解があるのか。こうした疑問の解を調べる過程で、日本の映画業界が抱える課題がいくつも浮き彫りになってきた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ TVアニメはなくなったほうが「幸せ」? “カネ”が違いすぎるNetflixとAmazon TVアニメはなくなったほうが「幸せ」? “カネ”が違いすぎるNetflixとAmazon 2018/11/03 「日本のTVアニメは、NetflixやAmazonに移ってしまったほうが、幸せなのではないか」ーー。日本のTVアニメの制作現場にカネが回っていない現状を考えるとその手もあるのではないかと考える筆者。構造上なかなか現場のアニメーターまで資金が回らない現状は変わりそうもない。では、予算が大きくなれば「幸せ」なのだろうか。