MBAエンジニア/Tech系YouTuber 倉嶌 洋輔
『AI時代のキャリア生存戦略』著者。1985年生まれ。大学卒業後、ワークスアプリケーションズに入社し、エンジニアとしてキャリアをスタート。その後、転職し、スマホアプリのエンジニアやSEとなり、Tech領域の知見を広げる。MBA通学を機にビジネス系の知見を広げ、2017年に「テクノロジー×ビジネス」のマルチスキルを活かし、コンサルタントとして独立。法人向けに、グルメレビューサービス企業や東大系AIベンチャー、ゼネコン企業等をクライアントにしたコンサルタントとしての活動をしながら、一般向けにはYouTubeやUdemyを通して「ビジネスで使えるTech系リテラシー」を育てるための情報発信を行っている。
かの有名な米国大統領、リンカーンはゲティスバーグの演説でこう言った。「Government of the people, by the people, for the people(人民の、人民による、人民のための政府)」。この言葉を「Who:誰による、Why:何のための、What:何を」という視点で、業界に革命をもたらそうとする企業に当てはめてみると、従来の企業と何が違うのかが鮮明に見えてくる。そして、それらの企業が成功できる理由を、コトラーが提唱するマーケティング論よりひも解くことができる。本稿では、食肉(ビヨンド・ミート、インポッシブル・フーズ)、シューズ(オールバーズ)、自動車(テスラ)の3つの業界を例に解説する。
5月に「Dyson Zone空気清浄ヘッドホン」の日本での発売開始を発表し、大きな話題を起こしたダイソン。特徴的なデザインと革新的な新機能、多岐にわたる付属ツールなど、独創的な製品を続々と生み出している。これを可能としている秘訣が、独特な開発手法にあり、その原点が創業者兼チーフエンジニアであるジェームズ ダイソン氏の開発姿勢にある。そして忘れてはならないのが、次世代への投資だ。毎年、国際エンジニアリングコンテスト「James Dyson Award(JDA)」を開催し、革新を追求する若き才能を育成・発掘している。本稿では、JDAの国内審査員を担い、ダイソンのリードデザインエンジニアである菅原 祥平氏に、独創的な新製品を生み出す秘訣などについて単独インタビューを行った。
アップルは、9月7日に開催した新製品発表会(WWDC)で、新たに3つのApple Watchを発表した。中でも9月23日に発売を開始するApple Watch Ultraは、登山やマリンスポーツといった特殊な用途を想定した高価格帯の商品として、新市場の開拓と新たな顧客層の獲得が期待される。このApple Watchシリーズのビジネスモデルを分析すると、あらゆる企業が学ぶべきアップルの思考や戦略が見えてくる。今回は、Apple Watchのビジネスがどのような背景で生まれたのか、また廉価版のSEや特殊用途向けのUltra誕生までを分析し、ビジネスに重要な売れる新製品を生み出す思考やポイントを紹介する。
テクノロジーの進化が目覚ましい昨今、時代の流れの速さに困惑しているビジネスパーソンは多いだろう。特に、テクノロジーによる人生への影響度について教育を受ける機会がないため、この時代に合ったキャリア形成には何が必要なのか、不安を抱えやすい時代になっている。この不安を解消しないままキャリアを歩めば、テクノロジーの時代から大きく後れを取り、不慮の波に飲み込まれるリスクが高くなることで、まさに「時代遅れ」なビジネスパーソンとなってしまう。こうなる前に、不安を科学的な4つのレベルに分解する必要がある。そしてステップを踏みながら冷静な思考を取り戻すことで、未来を見据える思考力を養うのだ。ここでは、その思考法と、テクノロジーとのあるべき付き合い方を解説する。