フリーライター 岡崎 勝己
社会を変えるイノベーションの1つとして期待を集めている技術の1つが「量子コンピューター」だ。ただし、活用に向けた関心は高まりながらも、技術の難解さから、現状の動向把握に苦労する企業も少なくない。量子コンピューターの開発は今、どこまで進み、今後、どのようなシーンから活用が進められていくのか。ガートナージャパン ディスティングイッシュト バイス プレジデント,アナリストの亦賀忠明氏は「CIO(最高情報責任者)は今すぐ量子コンピューターへの行動を起こすべき」と語るとともに、量子コンピューターによって、「大企業の25%は未採用の同業他社に対して次元が異なるほどの優位性を獲得する」と警鐘を鳴らす。亦賀氏が量子コンピュータの現状とともに、成果を上げている企業の事例などを解説した。
セキュリティ・リスク対応に向け、企業による設置が相次ぐSOC(セキュリティ・オペレーション・センター)。クラウド活用によりシステムの複雑性が増し、リスク検出の難度が増す中、開発チームまで取り込んだSOCにおける「DevSecOps」の推進が強く求められるようになっている。DevSecOpsとは、開発(Development)と運用(Operations)が密に連携することでリリース頻度を高め、開発スピードを向上させる「DevOps」に、セキュリティ(Security)を担保して融合させる開発スタイルのこと。では、DevSecOps実現のためにSOCには何が求められるのか。ガートナー ディレクター,アナリストのアンドリュー・デイヴィス氏が、DevSecOpsの基礎と“今日的”なSOCの実現の道筋を指し示す。