- 2025/03/27 掲載
原油先物は小幅高、供給逼迫に懸念 自動車関税の影響見極め
[東京 27日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物価格は小幅高で推移している。米国がベネズエラから石油を購入する国に対して関税を課すと警告したことで供給逼迫への懸念が続いたほか、トランプ米大統領が新たに自動車関税を発表したことも材料視された。
0049GMT(日本時間午前9時49分)時点で、北海ブレント先物は0.14ドル(0.2%)高の1バレル=73.93ドル。米WTI先物は0.14ドル(0.2%)高の69.79ドル。
前日の原油先物は約1%上昇。米原油・燃料在庫の減少のほか、ベネズエラ産原油の購入国に米国が関税を課すと警告したことを受けた。
世界最大の精製施設を運営するインドのリライアンス・インダストリーズは米国の警告を受けてベネズエラ産原油の輸入を停止すると、関係筋が26日に明かした。
トレーダーや投資家は米国の自動車関税による石油需要への影響も見極めている。トランプ大統領は26日、米国に輸入される自動車に最大25%の関税を課す計画を発表した。
IGのマーケットアナリスト、トニー・シカモア氏は「トランプ大統領の自動車関税に関するニュースは、原油にとって実際にはプラスに転じるかもしれない。関税による新車価格の上昇は燃費の良い新型車への買い替えを鈍らせることになるからだ」と述べた。
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