- 2022/11/23 掲載
【単独】ひろゆき、DJ社長、青汁王子に聞く、BreakingDownが「バズ」を生む納得の理由
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ひろゆきが考えるBreakingDownがバズる理由
・格闘技としての強さではなく人間ドラマがウケているひろゆき氏は、BreakingDownがバズった理由を「実は格闘技のイベントではない」点がポイントだと説明する。格闘家同士の本気の戦いが見たいのなら他に選択肢はある。BreakingDownの肝は、格闘家とアスリートとして格闘技をやっている人「ではない人たち」の両方が見られる、人間ドラマを体験できることだ。
「出演者本人も、オーディションの中で『爪痕を残さないと採用してもらえない』と自分のキャラクターを前面に押し出しています。それがドラマを生んでいるのです」(ひろゆき氏)
・1分間という絶妙な時間設定
BreakingDownの試合時間は1分間なので、普段は格闘技をしっかり練習していない人でも勝つことがある。つまり「人間、運だ」というドラマを見ることができる。出場したり勝ったりしたことで有名人やインフルエンサーになる人もいるので、「やっぱり一攫千金感とか人間ドラマというのが見たいんじゃないか」とひろゆき氏は指摘する。
1分間という試合時間は絶妙だ。試合が長いと格闘技に慣れていない人にとっては辛いシーンが増えてしまう。お互い疲れている状態ですごく痛そうな打撃が当たると「ああ、痛そう」となるが、1分間だとそれがない。
「1分なので『メンタルに影響をおよぼさずに見られる』というのもあって、人が痛がるシーンを見たくないような人でも、カジュアルに見られる点もポイントだと思います」(ひろゆき氏)
YouTubeショートやTikTokなどの短い動画がはやっているが、人の集中力はそもそも長くはもたない。
「3分の試合だと、プロは最初の1分は様子見します。そこが玄人は面白いんですが、素人から見ると『男同士にらみ合って何が面白いの?』となる。1分で最初から“ぶん殴りにいく”のが分かりやすいのです」(ひろゆき氏)
・朝倉未来氏の特殊性
ひろゆき氏は朝倉未来氏の特殊性も理由の1つに挙げる。「格闘技が強い」という人は少なくないが、「あそこまでしゃべれて、企画ができる人はいない」とひろゆき氏は指摘する。
「企画ができる点は、特にマッチメイクの点で感じます。オーディションの中でも『この人とこの人をマッチングしたほうがいい』など、体重やルール、実力など『試合が形になるか』は、けっこう、朝倉さんの中で見えていると感じることが多いです」(ひろゆき氏)
朝倉氏は独断で、オーディションの場で自信を持って誰と誰が戦うかをどんどん決める裁量を持つ。実際に本番になるとちゃんとした試合になっている。同じぐらいの実力の人がやらないと面白くならないので、一般人では分からない格闘家なりのセンスが、面白いマッチングメイクにつながっているのだろう。
ひろゆき氏も「この人とこの人だったらイケそうみたいな、ちょっと一般人には分からない判断材料があるのだと思います」と述べる。今後についても、朝倉氏の審美眼次第だと次のように説明する。
「今後、格闘玄人の人の意見を採用して本当に強い人ばかり出しちゃうと、人間ドラマやブレイキングドリーム(注1)がなくなってしまう。だから、おかしな人をちゃんと採用するという、朝倉さんの審美眼次第だと思います」(ひろゆき氏)
DJ社長が考えるBreakingDownがバズる理由
・切り抜きの流行と“ちょうどいい”ルールBreakingDownがバズった最も大きい理由として、DJ社長は「切り抜き」の流行を挙げる。
BreakingDownも、オーディションのトラブルの切り抜きが面白くて非常に多くの人に見られているとDJ社長は指摘する。たまたま切り抜かれてバズったわけではなく、BreakingDownの運営がSNSでの切り抜きの重要を理解して、注力していることがうかがえる。
さらにDJ社長が指摘するのが「ちょうどいいルール」だ。
「1分というのは、普段練習していない人も、ちょうどギリギリ動ける時間で、ルールもめちゃめちゃ最適化していると思います」(DJ社長)
【次ページ】DJ社長が指摘する「テレビ番組規模コンテンツ」の先取りとは?/ 青汁王子が考えるBreakingDownがバズるワケ
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