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  • 2018/06/15 掲載

IPA調査:「価値創造できるIT人材」が集まる組織の特徴とは

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独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は4月24日、2017年度IT人材動向調査を実施し、「IT人材白書2018」として発行した。同調査は、IT人材育成施策に必要となる基礎データの収集やIT人材の育成に関する動向や課題などについて、とりまとめたものである。どんな人材なら「第4次産業革命」を推進できるのか。
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どんな組織なら第4次産業革命に資する「いい人材」が集まるのか
(©leowolfert - Fotolia)

「IT人材白書2018」総括

 IPAが発行した「IT人材白書2018」では、調査の結果から次の3点が明らかになったとしている。

1:第4次産業革命に求められる、「価値創造型」のIT人材の資質は、従来(課題解決型)のIT人材に求められる資質とは異なること
2:人材の“質”不足の緩和(質向上)には、知識や経験を得やすい企業文化・風土が強く関係しており、効果があること。一方、企業文化・風土と人材の“量”不足の関係性は、“質”ほど明確ではないこと
3:企業文化・風土を醸成させるにはモチベーション向上のための施策が有効であること

 これらのことから、第4次産業革命・デジタル化に向けた人材の“質”の変革や不足の緩和には、モチベーション向上のための各種施策が一定の効果をもたらすと考えられるとしている。

IT人材は質・量ともに大幅に不足

 IT企業におけるIT人材の“量”に対する不足感で「大幅に不足している」と回答した割合は29.5%で過去最多。

 “質”の不足も29.7%で過去最多となった2008年(32.4%)に次ぐ結果となった(図1、図2)。

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図1:IT企業のIT人材の“量”に対する過不足感【過去11年間の変化】
(出典:IPA 報道発表)

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図2:IT企業のIT人材の“質”に対する不足感【過去11年間の変化】
(出典:IPA 報道発表)

【次ページ】IT人材に求められる“質”
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