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  • 2017/09/26 掲載

為末氏、自民党 橋本岳氏、小池知事らが支援する「LGBT対応」はオリパラに間に合うか

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イノベーションを起こすための人材戦略の一環として、ダイバーシティを推進する企業が増えている。とりわけ、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどの性的少数者)に対する社内制度の整備や、マーケティング戦略の見直しは、外資系企業をはじめとする先進的な企業で急速に進んでいる。さらに、2020年には東京オリパラも迫る。そんな中、自由民主党 橋本岳氏、侍 代表取締役 為末大氏、オーストラリア 元連邦最高裁判事 マイケル・カービー氏、英国下院議員 ニック・ハバート氏、台湾において同性婚を許容しない民法に対する違憲判断を引き出した台湾伴侶権益推動連盟会長 許秀雯氏らが集まり、ダイバーシティの重要性を語った。
ビジネス+IT編集部 佐藤 友理

ビジネス+IT編集部 佐藤 友理

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LGBTとアライのための法律家ネットワーク(LLAN)が「LLAN Equality Gala 『多様性と調和』」を開催した

IBM、オラクルでLGBTであることをオープンにして働くカップル

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ゴールドマン・サックス証券
法務部長 マネージング・ディレクター
藤田直介氏
 9月19日、国内外の実務法律家を中心とするイベント「LLAN Equality Gala 『多様性と調和』」が開催された。

 開会に際し、ゴールドマン・サックス証券 法務部長 マネージング・ディレクター 藤田直介氏は「同性カップルが法的に認知されていない今の日本では、幸せな同性カップルも子供のこと、相続のこと、社会保険など、異性カップルでは直面しない困難に直面することでしょう。そこで、我々法律家は個人一人ひとりが個性に関わらず、尊重され、幸せに、実力を振るに発揮していける社会を実現するために活動しています。ここで重要になるのは『多様性』と『調和』です」と語った。

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森・濱田松本法律事務所
パートナー
石黒徹氏
 藤田氏の後に登壇した森・濱田松本法律事務所 パートナー 石黒徹氏は、「LGBTをはじめとするすべてのマイノリティの人々、そしてあらゆる人が個人としてその尊厳を尊重されるような社会を構築するため、ここにいる一人ひとりの活躍が重要になります」と発言した。

 イベントでは、男性同士で結婚式を挙げた日本アイ・ビー・エム グローバル・ビジネス・サービス 金融・郵政グループサービス事業部 銀行・FM第二デリバリー アドバイザリーITスペシャリスト 相場謙治氏と、オラクル オラクルマネージドクラウドサービス本部 オペレーションズ部 ファンクショナルサービスグループ シニアオンデマンドエンジニア 古積健氏を特集した動画『Love is Love "The Story of Ken and Kenji"』が上映された。

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モリソン・フォースターLLP東京オフィス
訴訟部門代表
ジェームズ・ハフ氏
 動画の製作にあたったモリソン・フォースターLLP東京オフィス 訴訟部門代表 ジェームズ・ハフ氏は「世界中のLGBTが直面する課題が、LGBTの存在と人間性にたいする理解のなさです。この動画プロジェクト『Love is Love』の目的は、ゲイやレズビアンのリアルな姿を日本の人々に知ってもらうことです。この動画を友人、家族、そして職場の同僚や上司の間でもぜひシェアしていただきたいです。とりわけ、企業など雇用する側の人たちに見てもらうことが重要です」と、企業におけるLGBTの認知の重要性を強調した。

 古積氏は、「我々2人は職場でもゲイであることを隠さずに生活しています。ここまで、苦労もありましたし、人とのいさかいもありました。とはいえ、家族も私たちのことを理解していて、2人で幸せにしています。私たちは今幸せですが、カミングアウトできないカップルもたくさんいます。そういう人たちも幸せを感じられるように、同性婚やそのほかLGBTが生きやすい社会を実現するための法律が必要になります」と、法整備の必要性を自らの立場で語った。

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日本アイ・ビー・エム グローバル・ビジネス・サービス 金融・郵政グループサービス事業部 銀行・FM第二デリバリー アドバイザリーITスペシャリスト 相場謙治氏(左)、オラクル オラクルマネージドクラウドサービス本部 オペレーションズ部 ファンクショナルサービスグループ シニアオンデマンドエンジニア 古積健氏(右)

 相場氏は、「私は同じマンションに12年間住んでいるのですが、先日、住人の人に『私はゲイで、パートナーと一緒に住んでます』とカミングアウトしたところ、『知っていました』『困ったことがあったら言ってください』と言われました。それまでは、カミングアウトしたら、マンションを出て行かなければいけないと思っていましたが、『自分はここに住み続けられるんだ』と思いました。オープンに生きている自分ですらそうだったんです。オープンにできていない人、地方に住んでいる人、若い人たちはもっと多くを抱えています。だからこそ、アライ(LGBT当事者ではないが、LGBTを支援する人)が必要です」と自らの経験から、アライが果たせる役割を説いた。



【次ページ】G7の中で最もLGBT対応が遅い日本、オリパラは大丈夫か?
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