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オムロン京都太陽は、なぜ障がい者雇用に注力しているのか?
オムロンの企業理念は、「我々の働きで我々の生活を向上しよりよい社会をつくりましょう」だ。オムロン創業者の立石 一真が、1959年に制定した。オムロン京都太陽代表取締役社長の三輪 建夫 氏は、企業理念について次のように説明する。
「オムロンは、グローバル化が進展している企業です。事業ドメインや売り上げエリア、社員の多様性が広がると、遠心力が働きすぎて、経営がバラバラになるリスクが出てくるため、共通の判断軸や価値観を持つ求心力ある経営が必要になってきます。その求心力になるのが、企業理念です。特に『よりよい社会をつくりましょう』という部分に、創業者の強い思いがこめられています」(三輪氏)
つまりオムロンは、社会的課題の解決に向けて事業を展開している企業なのだ。オムロンの事業の3本柱は、「制御機器事業」「社会システム事業」「ヘルスケア事業」である。グループの中において、障がい者福祉工場で「モノづくり」をしているのがオムロン京都太陽だ。
以降では、オムロン京都太陽が、社会的課題の解決と業績の向上をどのように両立しているのかについて、紹介する。
・オムロンが描く未来社会予測とこだわる3つの価値観
・「代替」から「協働」「融和」へとオートメーションを拡張
・オムロン京都太陽のモノづくりの基本は「人に業務をつける」こと
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