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- 2017/06/13 掲載
元JAL CAのパーソナルスタイリストが教える「未来を変えるスタイリング」
パーソナル・ショッパーとは
勤務10年目のとき、「より深く、もっと寄りそって人の人生に携わる仕事に就きたい」という想いに駆られ、転職を考えるようになったのだという。
ちょうどその頃、海外で出会ったのがパーソナル・ショッパーという仕事だ。日本では聞きなれない職業だが、欧米ではポピュラーな仕事の1つ。高級デパートなどに所属しながら、クライアントの要望に合った商品のアドバイスを行う。
フリーランスとして働く場合、多くはセレブや富裕層のパーティードレス選びやワードローブの管理を任され、高収入も見込まれる。5月12日公開の映画『パーソナル・ショッパー』で、国際的人気女優のクリステン・スチュアート氏が演じる主人公もパーソナル・ショッパーだ。
海外でパーソナル・ショッパーたちの働きぶりを目の当たりにした霜鳥さんは、「CAの仕事をしている中でも、洋服が万全だと自分の表情に自信が出たり、周囲の評価が変わったりと、『装いのチカラ』を実感してきたのだから、百貨店などで顧客に付き添い、洋服を提案していくことは、きっとその人の人生に好影響を与えるはず」と一念発起した。
「スタイリング」は「カウンセリング」から
パーソナルスタイリストとして行うサービスは、カウンセリングで構築したスタイルを実現するためにショッピングに同行したり、クローゼットの洋服・小物・靴などをチェックし顧客にはどれが似合うかをアドバイスしたりと多岐にわたる。
「日本人はファッションで個性を出すことに躊躇しがちです。協調性を大切にすることは日本人の美徳と言えるかもしれませんが、その結果、クローゼットには似たような無難な洋服ばかりが並んでしまうことが多いんです」(霜鳥さん)
たとえば、霜鳥さんのカウンセリング手法に「幸せ服の提案」がある。
「『幸せ服』は自分を表現する一着のことです。これを基本にコーディネートすることで『どれを着て行けばいいのか』という迷いや『モヤモヤした気分』を払拭します。結果的に気分が盛り上がり、自分に自信がつき、自然と笑顔がこぼれます。そして人に与える印象が必ず良い方向に展開していきます」(霜鳥さん)
【次ページ】未来は服装で作られる
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