• 2017/04/27 掲載

米IICとIVIが産業用IoT推進で合意、共同テストベッド実施など5項目

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日本版インダストリー4.0を推進する団体、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(以下、IVI)と米GEやシスコらで構成される米インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(以下、IIC)は26日、独ハノーバーにおいて産業用IoT(インダストリアルIoT:以下、IIoT)推進で連携する合意文書(MoU)に調印した。両者はインターネットの産業利用における相互運用、ポータビリティ、セキュリティ、プライバシーを高めるために協力していくという。
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IIC代表のRichard Mark Soley氏(左)とIVI 理事長の西岡靖之氏(右)

 IVIとは、日本でものづくりとITの融合を推進する団体。企業横断で取り組むべき共通領域を議論し、リファレンスモデルなどをまとめる役割を担う。一方のIICはAT&T、シスコ、GE、IBM、インテルの米国5社を創設メンバーに、2014年3月に設立した団体で、産業市場におけるIoT関連の産業実装を推進している。

 今回のMoUでは、IVIとIICが以下の活動で協力していくことに合意した。

  1. ユースケースの共有
  2. IIoTのアーキテクチャに関する情報の共有
  3. 製造業におけるIIoTベストプラクティスの確立と共有
  4. 共同テストベッドの実施に向けた協業
  5. その他活動における相互協力の推進

 IIC代表のRichard Mark Soley氏は「我々は、各国のIoT推進団体との緊密な協業を特に重要と考えており、このたびのIVIとの連携がインターネットの産業利用をさらに推進する事を期待しています」とコメント。

 IVI理事長である西岡靖之氏は「我々の、ボトムアップアプローチによる『つながる工場』のユースケースは、グローバルなリファレンスアーキテクチャの構築に貢献するものと信じております」との声明を発表している。

 IICは、2016年4月にドイツのインダストリー4.0を推進する団体であるPlattform Industrie 4.0と将来の相互運用性に関して協力していくことを表明。その後、10月には日本のIoT推進コンソーシアム(ITAC)やオープンフォグ・コンソーシアムともIoT分野の協力に係る覚書への署名を行っていたが、IVIとは特に製造業との連携を強化する考え。

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