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日本版インダストリー4.0を推進する団体、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(以下、IVI)と米GEやシスコらで構成される米インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(以下、IIC)は26日、独ハノーバーにおいて産業用IoT(インダストリアルIoT:以下、IIoT)推進で連携する合意文書(MoU)に調印した。両者はインターネットの産業利用における相互運用、ポータビリティ、セキュリティ、プライバシーを高めるために協力していくという。
IVIとは、日本でものづくりとITの融合を推進する団体。企業横断で取り組むべき共通領域を議論し、リファレンスモデルなどをまとめる役割を担う。一方のIICはAT&T、シスコ、GE、IBM、インテルの米国5社を創設メンバーに、2014年3月に設立した団体で、産業市場におけるIoT関連の産業実装を推進している。
今回のMoUでは、IVIとIICが以下の活動で協力していくことに合意した。
- ユースケースの共有
- IIoTのアーキテクチャに関する情報の共有
- 製造業におけるIIoTベストプラクティスの確立と共有
- 共同テストベッドの実施に向けた協業
- その他活動における相互協力の推進
IIC代表のRichard Mark Soley氏は「我々は、各国のIoT推進団体との緊密な協業を特に重要と考えており、このたびのIVIとの連携がインターネットの産業利用をさらに推進する事を期待しています」とコメント。
IVI理事長である西岡靖之氏は「我々の、ボトムアップアプローチによる『つながる工場』のユースケースは、グローバルなリファレンスアーキテクチャの構築に貢献するものと信じております」との声明を発表している。
IICは、2016年4月にドイツのインダストリー4.0を推進する団体であるPlattform Industrie 4.0と将来の相互運用性に関して協力していくことを表明。その後、10月には日本のIoT推進コンソーシアム(ITAC)やオープンフォグ・コンソーシアムともIoT分野の協力に係る覚書への署名を行っていたが、IVIとは特に製造業との連携を強化する考え。
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