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- 2015/05/27 掲載
Dropbox創業者ドリュー・ヒューストン氏が語る起業成功の秘訣は「アイデアに執着すること」
Dropbox創業前の大きな失敗とは
クラウドストレージサービス「Dropbox」は、2014年10月に日本法人を設立。2015年4月には日本のユーザー数は個人と法人合わせて約1000万ユーザーを越えたと発表するなど、市場における存在感を高めている。
24歳の若さでDropboxを創業したドリュー氏は、一見すると順風満帆のようだ。しかし、Dropboxを創業する前にいくつものプロジェクトを立ち上げ、失敗してきたという。
ひとつは、MITの学生のとき、21歳で立ち上げたAccolade PrepというWebサービスだ。
「米国には『SAT』と呼ばれる大学受験用の共通テストがある。紙ベースの模擬試験だが、その対策のために土曜日の朝からクラスに出席したり、本当に大変だった。そこでSAT対策をオンライン化すれば、自分のペースで勉強できると思った。アイデアは良かったが、非効率的で資金調達もできず、失敗だらけだった。 最終的には、自分が燃え尽きてしまった」(ドリュー氏)
またプロジェクトを進めていくなかで、ドリュー氏はある問題に衝突していた。常にUSBドライブを持ち歩くことや、自分自身にファイルをメールで送信することの不便さだ。
「PCで仕事をする際にUSBドライブを忘れたりして、フラストレーションがたまった。そこで、この問題を解決しようと考えたそして次に考えたのがDropboxだった。ユーザーは自分ひとりになるかもしれなかったが、最悪でも自身の問題は解決できると思った」(ドリュー氏)
Dropboxのような発想は子供のころからあったというドリュー氏。学生のうちにさまざまな失敗をしたことで得られた教訓を次のように語った。
「多くの人々と話し、たくさんのことが学べた。この時代に、私は頭の中で抽象的に考えるだけでなく、実践する術を身に着けた。起業に最適な道筋なんてない。たとえばマーク・ザッカーバーグやビルゲイツのような大成功したアントレプレナーでも、いきなり成功したのではない。失敗した一連のプロジェクトの積み重ねで、ようやく成功したのだ」(ドリュー氏)
また西山氏は、ドリュー氏に対して「あなたに最も影響を与えた人物、ロールモデル的な人は誰か?」とパーソナルな問いを投げた。ドリュー氏は、次のように回答した。
「我々の世代のほとんどは、ビル・ゲイツに大きな影響を受けてきた。他にも、スタートアップしたときのファウンダーやMITの同級生からも学んだ。彼らはメンター的な存在だ。私はサンフランシスコに引っ越したが、そこにもスタートアップに興味がある人が多くいた」(ドリュー氏)
【次ページ】アイデアに執着できると、自身の努力も引っ張られていく
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