今回刷新したのは、全国約1300カ所のアメダス観測所や気象台、測候所などから、降水量、風向・風速、気温、日照などの気象観測データを24時間365日収集し、品質チェックや統計値の計算などを行うシステム。


　処理された気象観測データは、気象情報伝送処理システム（アデス）を経由して気象官署に配信され、特別警報・警報・注意報、天気予報など国民の防災や生活に密着した気象情報の発表に活用される。

　気象庁では、アメダスの気象観測データの集信頻度と品質向上を目的に富士通のUNIXサーバ「SPARC M10-1」などの最新機器へ更新。CPU処理性能を向上させ、集信頻度が従来の10分ごとから1分ごとに高めたことで、降水量、風向・風速、気温、日照などの変化を迅速かつ細かく把握可能になった。

　また、気象観測データの自動解析プログラムに不自然な気象観測データの自動検知機能を追加することで、観測データの品質向上と業務効率化をはかったほか、GUIを約200カ所改良し、誤操作を防いで少ない操作で業務遂行も実現したという。