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- 2024/07/09 掲載
BIツール選定で知らないと損する「6つのポイント」、AI時代の視点をガートナー解説
ガートナーの「マジック・クアドラント」とは
自社の業務効率化やDX推進を実現するために、避けては通れないベンダー選定やツール導入。数多あるベンダー、ツールから何を基準に選定すれば満足いく結果を得られるのか、悩んだ経験のある企業も多いだろう。そうした悩みを解決する一助になるのが、ガートナーの「マジック・クアドラント」だ。
マジック・クアドラントは、IT市場における、ITベンダーの現状の位置付けを解説するためにガートナーが継続的に発表しているレポートである。
マジック・クアドラントについて「我々は年間、80以上のマジック・クアドラントを発行しています。中でも参照されることが多いのが、アナリティクス/BI基盤に関するレポートです」と話すのは、ガートナー バイス プレジデント アナリストのジュリアン・サン氏だ。
サン氏によると、マジック・クアドラントでは、縦軸に現在の実行能力、横軸に将来に向けたビジョンの完全性を採り、ベンダー各社の現状のポジショニングが2次元マップとして視覚的に「リーダー」、「ビジョナリー(概念先行型)」、「チャレンジャー」、「特定市場指向型」として分かりやすく紹介されている。その作成にあたっては、ツールの機能だけでなくベンダーの将来性も評価。市場のトレンドとともに、各社が長期的なパートナーと成り得るか否かまでの判断材料を提供するという。
では、アナリティクス/BI市場のマジック・クアドラント取りまとめにあたって、ガートナーはどこに注目しているのだろうか。
「影響大」の5つのトレンド
サン氏によると、アナリティクス/BIプラットフォームに影響を及ぼすトレンドとして注目しているのは、次の5点だという。- 生成AI
- コンポーザビリティ
- ガバナンス
- 利用者に重点を置いた設計
- 価格設定
1つ目が、少なからぬツールですでに採用されている「生成AI」だ。生成AI自体が市場を形成しつつあり、新たなユーザー体験の提供の原動力となっている。
生成AIがアナリティクス/BIプラットフォームに影響を及ぼす主要なトレンドとして挙がる理由は、生成AIがデータの分析体験を大きく変えるからであるとサン氏は言う。
たとえば、店舗担当者が「先週の一番の売り上げがどの製品で、その前の週とどう変わったのか」を知りたいと考えたとしよう。従来であれば、製品の分野、1週間の期間などの細かな定義作業が必要だった。しかし、生成AIは専門知識が乏しいユーザーのビジネス上の質問を、データ分析のための質問に変換する役割を担い、定義の手間を大幅に軽減。ひいては、データ分析の民主化を加速させるのである。
そして2つ目の「コンポーザビリティ」については、アナリティクス/BIの必要性はあらゆる業務で生じる。必然的に、多様なシステムに組み込みを可能とするアーキテクチャが不可欠となる。
3つ目の「ガバナンス」については、「生成AIの明るい未来のために不可欠です」とサン氏は強調する。生成されるダッシュボードやレポート、各種コンテンツが一見、非常に優れていても、内容が間違っていては本末転倒だ。ハルシネーションをできる限り抑えるためには、利用データの確実な統制が必須となる。 【次ページ】「間違った」活用方法に注意
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