KDDIと日本政策金融公庫が協業、中小企業のWeb構築支援プロジェクトを10月より開始

　経済産業省中小企業庁が発表した「2014年版中小企業白書」によれば、1986年には約533万社あった国内中小企業数が2012年2月時点では約385万社まで減少している。

　また日本商工会議所が発表した「中小企業のIT活用に関する実態調査 調査報告書等（平成24年9月）」によれば、中小企業の約80パーセントが販売力強化や新規顧客の増加を重要な経営課題と認識している一方で、ビジネス拡大が期待できる自社ホームページを開設している小規模事業者は約46パーセントにとどまっている。


　今回の発表は、これらの課題を解決するためにKDDIとKDDI ウェブコミュニケーションズ、プロジェクトニッポンの3社が共同で中小企業向けにWebサイト構築から集客を一貫して支援する「はじめてWEBプロジェクト」を開始。さらに、パートナー企業として、日本政策金融公庫 国民生活事業本部が参画するというものだ。

　同プロジェクトでは、KDDI ウェブコミュニケーションズが提供するホームページ作成サービス「Jimdo Pro（ジンドゥー・プロ）」を1年間無料で利用できるほか、KDDIが構築・運営を行うホームページ制作・運用ノウハウや経営に役立つ情報を発信する「はじめてWEB」を提供する。

　また年間約2万社の創業企業への融資を行う日本公庫は、自社の顧客にサービスの紹介を行うととともに、Webサイトの導入や集客ノウハウに関するセミナーを全国で開催。継続的に中小企業を支援していく。