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- 2014/02/06 掲載
広島県知事 湯崎 英彦氏「経営者だった経験が知事の業務にも活きている」
連載:地方行政の今を知る vol.1(前編)
通産省を経てアッカ・ネットワークスを創業。その後、広島県知事へ
湯崎 英彦広島県知事(以下、湯崎知事)■東京大学を卒業後、1990年に通商産業省(現:経済産業省)に入省しました。省庁で働く中で留学の機会をいただき、スタンフォード大学でMBAを取得した後、シリコンバレーのVC(ベンチャーキャピタル)に出向しました。その後、1年半ほどして情報・通信を生業とするアッカ・ネットワークス(以下、アッカ)を立ち上げたのが2000年です。2008年にその副社長を退任して、翌2009年の知事選で当選しました。
──かなり異色と言いますか、変化に富んだ経歴ですね?
湯崎知事■私は「その時々にやるべきことをやり遂げる」ことを常としていきました。VCに出向した時も通産省を辞めるとは思っていませんでしたし、シリコンバレーのシステムを勉強して日本に生かすべく、ミッションとして業務に携わってきました。日本に帰国して通産省の一員として仕事をしていくのだと、当時はそう思っていました。
──当時の米国は、どのような感じだったのでしょう?
湯崎知事■95年にスタンフォードにいたときはインターネットが始まった頃で、ネットスケープやyahooができたころです。98年に再渡米した時にはブロードバンドなどのネット環境が、めまぐるしく発展していたのですが、日本ではようやく楽天ができたころです。
私は国内でも米国同様のインフラ整備、例えば常時接続定額制の環境がなければ、日本経済自体が大きなハンデを背負ってしまうのではとの危機感を募らせていました。全米ではすでに航空チケットの購入やホテルの予約が当たり前でしたから。
──そうした危機感から、アッカを立ち上げられたのでしょうか?
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