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- 2013/09/20 掲載
スマホの「ワンタッチ機能」、ソニーのNFCはUXイノベーションの切り札となるか
機器との接続、切断・つなぎ換えが直観的な操作で可能に
ドイツ・ベルリンで2013年9月に開催された世界最大級のコンスーマーエレクトロニクスショー「IFA 2013」において、ソニーはデジタルカメラやディスプレイの最先端技術を搭載したスマートフォンの新モデル「Xperia Z1」などの新商品を紹介した。そこで注目を集めたのは、NFCを活用した“ワンタッチ機能”だ。ソニーではNFC技術を応用し、タッチするだけで機器を認証し、データのやりとりができるワンタッチ機能を開発し、家電やヘルスケア製品への搭載に古くから力を入れている。特に2012年以降は、ワンタッチ機能対応製品を次々とリリース。また、利用者はAndroid 4.0以降のスマートフォンであれば、ソニー製品に搭載されているワンタッチ機能が利用可能となっている。
NFCを使った機器間連携は、NFCスマートフォンがあれば利用できるため、日本だけではなく海外でも展開可能だ。たとえば、IFA 2013 プレスカンファレンスで発表されたサイバーショットシリーズの新製品「DSC-QX100」と「DSC-QX10」は、スマートフォンに機器を装着すれば、レンズ交換式一眼カメラのような撮影スタイルが話題となっているが、Wi-Fi機能に加えて、NFCを搭載したことで、NFC対応スマートフォンなどを同機にかざすだけで、スマートフォンから遠隔操作で撮影できるアプリを自動的に起動し、同時にワイヤレス接続もできるのが特徴だ。
「従来、2つの機器をワイヤレス接続する場合は、パスキー入力メニューまでのステップが難しかったり、つなぎたい機器を複数ある中で判別しにくい課題がありましたが、ワンタッチ機能を利用することで、NFCやおサイフケータイ対応AndroidスマートフォンをNFC搭載のヘッドホンやスピーカーにタッチするだけで、Bluetoothのペアリング(登録)と接続、切断・つなぎ換えが直観的な操作で可能となります。」(ソニー プロフェッショナル・ソリューション事業本部 FeliCa事業部営業部 担当部長 竹澤正行氏)
対応商品は当初の予想を上回る売り上げを記録
現状、ソニーが開発した簡易型のFeliCa ICチップ「FeliCa Lite」を搭載したワンタッチ接続対応商品は、マルチコネクトコンポ「CMT-BT80W」「CMT-BT60」「CMT-BT40」、ワイヤレスステレオヘッドセット「MDR-10RBT」「MDR-1RBT」「DR-BTN200」「DRC-BTN40K」「DRC-BTN40」、ワイヤレスポータブルスピーカー「SRS-BTS50」「SRS-BTX500」「SRS-BTX300」「SRS-BTV5」「SRS-BTM8」などがある。
2013年2月にスペインで開催された「モバイル・ワールド・コングレス」の時点で39機種の製品を発売し、その後も2013年内に約100機種に対応商品を拡充する予定。
【次ページ】スマホ利用者の年齢層が高まるにつれて無線通信は重要に
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